平成27年9月定例会文教警察委員会

質疑・質問者: 佐地 茂人 議員
質疑・質問日: 2015/10/06
会派名: 自民改革会議


○佐地委員
 それでは、一括質問方式でお願いします。御答弁は明確に短くお願いします。
 まず初めに、きょうの委員会の皆さんの御答弁を聞いていてちょっと感じたのでお話をさせていただきますが、非常に学校が病んでいるなと、病気の方が非常に多いのかと、先生も生徒もということで、それを何とかしなきゃいけないイメージが非常に強かったです。特に学校というのはもっとネガティブではなくてポジティブに、前向きに考えながら協力をし合って進めていくべきなんじゃないかなというのを非常に感じた委員会でした。なので、ぜひ明るい学校運営を目指して、これからまた課題を克服していっていただきたいなということを感じております。

 それでは、質問に入ります。
 まず1点目、PCB使用照明器具の液漏れについてです。平成16年度に調査したはずでありますが、なぜ調査漏れが生じたか。

 2点目、富士宮東高校以外の再調査の結果について、今後の対策についてはどうなっているか。

 3点目、このようなことがなくなるための再発防止についてはどうなっているか。これが大きな1点目です。

 大きな2点目、議案についてです。
 高校生海外インターシップ推進事業についてであります。総合教育会議は違う部局でございますが、本年度教職員や高校生の国際化がテーマとして取り上げられております。教育長からは、国際経験を支援するための基金の創設を提案されておりましたが、この基金が現在どういう形で進められているかお答えください。

 議案についてもう1点。
 いわて・しずおか交流事業につきまして、9月補正になった経緯について。

 それから、4泊という形になるがどこに泊まるか等スケジュールについて具体的にお示しください。

 続きまして、説明資料について、全国学力・学習状況調査についての結果についてお伺いします。 今回の結果、前回と同様理科の調査結果が非常に悪いということでございます。これを含めて全体としてどのように結果を分析されているか、お答えください。

 それから、この結果から今後の課題をどのように見出しているか教えてください。

 それから、対応策としてチア・アップコンテンツの配布等を行っていくということが1つ提案されております。私もホームページで確認しましたが、チア・アップコンテンツの資料がかなり莫大であるということ。それから、多忙な先生方がこれをどの程度活用されているかということが私としては想像できない。チア・アップコンテンツの配布だけではなくて、各市町や先生に対してこの資料の分析等の結果をどのような形で活用しているかという追跡調査が必要だと考えています。これについてはどのようにお考えか、お示しください。

 もう1つ、中体連と高校総体の結果について。
 学力も、それからスポーツ関係の結果も当然毎年毎年の波があることは重々承知しております。だから、一喜一憂する必要はないと思っていますが、今年度はいつも以上に結果が伴わなかったという形になりますが、今回の結果についてどのようにお考えかということを一言お願いしたいです。

 もう1つ、今度はこちらの教育委員会事務の管理・執行に関する点検評価の関係になりますが、高等学校老朽化対策についてであります。本年度の予算執行としては老朽化対策、7カ所の設計を行うと伺っていますが、現状どの程度進んでいるのか進捗状況をお示しください。

 それから、今後予算の財政課との調整も始まっていくと思いますが、次年度はどのようにこの設計を踏まえた工事計画を立てていくか、わかる程度で結構ですのでお示しください。

 そして、50年以上たっている老朽化した校舎が40前後あろうかと思っているんですが、当然計画どおりに進めていかないと70年以上たっているという形になってしまう校舎も出てくるわけで、その間に地震があったらとんでもないことになると非常に危惧しております。この老朽化対策の予算確保も含めてなんですが、工事等の関係、今後どのような形で進めていくのか。この中では進めていきますという形で書いてありましたものですから、答えられる範囲で結構ですので、希望も含めてお答えいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○長澤財務課長
 最初に、PCBの使用器具の液漏れの関係につきましてお答えいたします。
 まず、平成16年度に調査したものの調査漏れの原因でございます。10年前の調査でございますので明確なところははっきりしませんけれども、当時も対象となる蛍光灯と照明器具については全て調査をするよう依頼をしてあります。そのときに目視で確認できないものについてはきちんと取り外しをし、型式等も確認をしてPCBの使用の有無について確認をするよう依頼をしたところでございますけれども、当時目視によって大丈夫だと判断したものと同じものだと認識をしたものがあったのではなかろうかと推測をしているところでございます。

 今後の富士宮東高校以外の再調査につきましては、全県立学校、教育機関を対象としましてPCBが使用されている年代の対象物につきましては、全て調査対象にしていただき、リストをまずつくっていただくようにお願いをしてございます。

 そこで、漏れがないようにまずリストアップをして、その中で所属側で確認ができるものとそうでないものの仕分けをしていただきます。確実にこれは大丈夫だというものを除き、不明なもの等を含めて業者に委託をし、漏れのないように再度確認をしてもらうように今回お願いをしてございますので、今回が最後という形で調査をしていきたいと考えてございます。

 それから、2点目の高校生の国際化に係る基金の関係でございますけれども、こちらにつきましては県内高校生の海外留学、それから海外研修などグローバル教育の充実を図りまして、静岡県で育ち、学び、活躍できる人材の育成を企業、県民を初めとして社会総がかりで支援することを目的として基金を創設したいと考えておりまして、現在関係部局で調整をしているところでございます。
 基金の財源としましては、ふるさと納税に加えまして新たに民間企業ですとか、経済団体、それから県民の皆様から寄附を募りその寄附金で留学ですとか、語学研修、ボランティア研修、こういった支援をしていければなと考えております。
 今後、経済団体ですとか民間企業に支援の協力をお願いしていくとともに、県内大学にも留学等の連携の依頼をしていこうと考えてございます。その前に、基金条例案につきましては、県議会で御審議をまたいただく形になりますので、その御審議をいただいた上で、今の予定では来年度から事業を実施できるよう取り組んでまいりたいと考えてございます。

○髙橋健康安全教育室長
 いわて・しずおか交流事業についての御質問にお答えいたします。
 経緯につきましては、震災後に県が人材、物資の面で大槌町、山田町に支援をしてきた経緯がございます。また4月に日本の産業革命遺産が世界文化遺産に登録されまして、静岡県と岩手県が構成資産登録されたことを契機にしまして、大震災より4年が経過したわけですけれども、被災地ではこれまでの支援や交流とは異なる、他地域を訪問し交流することを希望している新しいニーズも発生していることから、被災地のニーズに沿った交流事業を実施しまして、相互の防災意識の向上を図り復興の一助としたいという目的とした経緯がございます。

 想定しているスケジュールでございます。岩手県の大槌町と山田町から高校生40名程度を春休み中の3月24日から5日間でございますけれども、静岡県の高校生と交流を深めることを考えております。具体的には文化、スポーツ交流を予定しておりまして、文化交流におきましては静岡県の実学体験、それから世界遺産登録されました富士山や韮山反射炉見学等を予定しているところでございます。またスポーツ交流におきましては部活動を中心とした試合、また県内トップ選手による技術講習会等を計画しているところでございます。現在、岩手県側のニーズに対応できるようにメニューを検討している最中でございます。
 宿泊場所につきましては、県の社会教育施設や民間宿泊施設を考えております。宿泊をともにする中で、生徒同士の交流の中で被災体験ですとか、復興の取り組み等を伝えてもらうことも検討しているところでございます。

○林義務教育課長
 全国学力・学習状況調査について御質問いただきました。
 まず、理科についてでございます。
 1番委員御指摘のとおり、小学校の理科が、この科目だけなんですが全国平均を0.6ポイント下回っています。4つの分野がございますが、それぞれについて全国平均よりも若干ずつ下回っているという状況でありました。特に全国と比較しても、例えば顕微鏡等実験器具などの操作機能に関する知識であるとか、あとは科学的な用語についての理解の平均正答率が低く、従来から小学校の理科については先生方の中でも授業に対する苦手意識が指摘されていました。そういったところが浮き彫りになったのかなと思います。小学校の理科の授業の実験、考察を大切にした授業づくり、またわかる授業づくりについて改めて課題を認識したところです。そういったところの研修を重点的に行ったりだとか、あとは理科の支援員の配置であるとか、そういった形で理科の授業の改善にさらに取り組んでいきたいと思います。
 また、全体の課題についてどう捉えているかという御質問だったと思います。
 おおむね各科目よくできていたと認識をしていますが、一方で分野別につぶさに見てみますと、例えば国語であると一定の条件下で簡潔にまとめるという力については分野ごとで全国平均よりも若干下回っていたりとか、小学校の算数においては割合の関係、特に小学校の算数の中でも一番概念的に抽象的で難しい分野になりますが、そのあたりに課題がありますので、おおむね良好な結果とはいえ、個々の分野でまだ全国平均よりも下回っているところもありますので、そういったところに重点を置いて授業改善をしていきたいと思います。

 あわせて、学習状況の調査から見えてきた課題もあります。本県の子供たちは、宿題はしっかりやるんですが、計画を立てて家庭学習に取り組むという点については、学習状況調査の結果としては全国平均に比べて課題があることがうかがえます。やはりみずから進んで学ぶ力を――学力の3つの要素のうちの最後の1つでありますが――育てていくためには学校だけでなくて、家庭や地域とのかかわり、さらには繰り返しの答弁になりますが、学校の授業から家庭の学びの連結に努めていきたいと考えています。

 そして、チア・アップコンテンツ、チア・アップファイルについての御質問をいただきました。
 1番委員におかれましては、チア・アップファイルを恐らくごらんいただけたのかなと思います。本年度作成いたしましたチア・アップコンテンツでございますが、これは動画形式のものになっております。また現職の教員向けのものでありまして、総合教育センターの研修用のページにスタートをつけて、校内用のもので配信しておりますので、一般の方が閲覧できるようなものになっておりませんで、その点に関してはおわび申し上げたいと思います。
 とはいえ、1番委員に御指摘いただいたようにチア・アップファイルは昨年作成いたしました県の指導主事が総力を結集して集めた資料だと思います。細部にわたるものになっていまして、中身は非常に充実していたんですが、多忙な学校現場においてはいささか消化不良であるという声もありました。そういった反省を踏まえまして、ことしは時間的にも制約をされる中で、簡潔に効果的に効率的に情報が共有できる動画コンテンツにすることで、例えば校内研修の最初の10分間でポイントを皆さんで共有できるような工夫をしています。夏の段階では教員向けのコンテンツをつくりましたが、今まさに家庭学習向けの動画コンテンツの開発をしているところです。次の県議会までにはお示しできると思いますが、それを活用いただくことでさらに家庭への学びの連結につなげていきたいと考えております。

○福永スポーツ振興課長
 中体連、高体連の結果が伴っていないということについてのお答えをさせていただきます。
 全国中学校体育大会の結果、さらには全国高校総体の結果、全国中学総体は今年度優勝者がゼロということで、やはり1番委員御指摘のとおり、結果が思わしくないところもございます。
 この要因でございますが、まだ詳細に分析しているわけではございませんけれども、本県は団体競技で比較的好成績がとれていない部分、さらには球技の部分で成績がとれていないというところがございます。こういったものの今後の取り組みといたしましては、やはり学校単位だけでの活動強化では非常に限界がございますので、やはり指導者の育成、さらにはその地域で取り組むトレセン制度の効果的な取り組み、こういったものを競技団体とも連携していかないとなかなか難しいと思いますので、そういった部分では体育協会や競技団体とも協力しながら強化を進めていきたいと考えております。

○酒井財務課参事
 老朽化対策の今年度の執行状況ですが、現在本年度設計を予定していた7校のうちの5校について現在設計を行っております。7校のうち新居高校については入札が不調であったことから、現在再発注に向けた準備をしております。また清水西高校については事前の現地調査からその改修箇所が当初想定していたものよりも上回って、工事費が多額になることが見込まれるおそれがあることが判明したため、現在今後の対応について検討しているところであります。

 今現在、設計をやっているところの来年度の改修ですが、まず来年度は校舎改修に先立ちまして、仮設校舎を建てまして、その後校舎の改修工事ということになります。校舎の改修を来年度半ば、中旬以降から平成29年度の中旬ぐらい、1年ぐらいかけてやる予定でおります。

 最後もう1点、50年以上の校舎に対する計画ということですが、先ほど50年以上の建物がというお話がありましたが、老朽化対策の対象となる建物は40年以上ということで考えております。今建物の利用状況、あるいは修繕履歴等の状況把握を行っておりまして、それらの結果を踏まえて計画を策定していきたいと考えております。1番委員から地震があったらとんでもないという御発言もありましたが、耐震上はどれも大丈夫なものです。教育環境の改善のためにやっておりますので、その辺は心配はありませんのでつけ足しておきます。

○佐地委員
 ありがとうございます。
 再質問を行います。2点あります。
 1点は、いわて・しずおか交流事業について9月補正で行った経緯を知りたい。
 というのは、高校生海外インターンシップ推進条例は多分、国保等の関係等の税収によって行われるんじゃないかと推察しますが、こちらは収入が使用料か何かだったんでしたよね。なので、今ここでやる。当初じゃなくて9月補正だというところの説明が欲しかったです、それが1点。

 それから、校舎の老朽化等の対策につきましてですが、次年度の改修工事等の関係は7校全部計画する予定でいるかどうかの確認をさせていただきたいと思います。
 当然、校舎の老朽化等の関係で、Is値等の関係でいけば1が基準で考えても0.9とかあれば、地震が来ても壊れないと。皆さんが避難した後に壊れたり、その後使えなくなる校舎になるということは重々承知しています。ただし老朽化で壁が落ちたりとか、ガラスが割れたりということは当然あるわけですよね。そこら辺も含めて僕は心配しているところもあるかなと。いずれにしても、50年以上経過している学校で生徒たちがやっぱりさっき言った前向きに夢を持ってポジティブに勉強ができるかどうか、僕は不安視しているところもあるので、できれば予定以上の進捗をしていっていただきたいなというお願いをして、質問を終了します。

○髙橋健康安全教育室長
 1番委員がおっしゃるように、当初ではなくて9月補正でということの理由でございますけれども、これはボランティア活動推進事業というのがありまして、本年度は夏休みの8月19日から22日まで高校生が被災地に行き支援をしてまいりました。そのときに、先ほど申し上げたとおり現地のニーズが、なかなかボランティアに来ていただくことはいろんな地域からあるわけですけれども、こちらから出向く機会が非常に少ないという御要望がございまして、それに何とかいち早く対応していきたいと考えておりまして、こういう補正を組んだということでございます。

○酒井財務課参事
 再質問で7校全部来年度改修をやるのかという御質問ですが、設計を今やっているものが一応3月の工期になっております。今、新居高校と清水西高校については検討をしておりますので、その状況、その結果を見て対応を考えたいと思います。今やれるかどうかは回答できないので、次回のときにはお答えできるかと思います。

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