令和7年6月定例会総務委員会

2025年9月30日

質問内容

質問者:佐地 茂人 議員
質問日:2025/06/030
会派名:自民改革会議

○佐地委員
 分割質問方式でお願いします。
 先ほどの5番委員からの新県立中央図書館に関する質問について、頂いた答弁は除いて追加で聞きたいと思います。
 まず1点目として、交付金の確定についてです。
 今回の図書館問題については、交付金の見込みが立たないとの話でした。この現状を踏まえ、財政課の責任をどのように考えるか教えてください。

 また、今後もこのようなことが起こる可能性があるのか、是正策としてどのようなことを考えているのか教えてください。

 それから、我々会派で資料を集めさせていただきました。経過を少し説明しますが、昨年10月の建築工事の入札について、教育長決裁、増井副知事の代決での知事決裁を経て公示された後、11月に入札が不調になりました。先ほども見込みで入札することはなく確認しているとの答弁がありましたけれども、国交省から1月14日に県からの要望に全額応えることが困難である旨の連絡があったとのことです。その後、2月定例会において当初予算が審議される流れとなります。我々会派に対しては、それから数か月たった5月19日の臨時会当日に議員総会で報告があったという流れになります。
 そこで、質問したいのですが、知事はいつ状況を知ったのか、入札前なのか、それとも見込みが立たないことが判明した1月か、あるいは5月臨時会の直前なのか教えてください。その間に2月定例会が開かれています。となれば、予算獲得を前提として当初予算を議会に提案すると思います。債務負担行為の話もありましたが、改めてこのような経過の中で何か対策を考えてきたのか伺います。

 2点目は、東静岡駅南口県有地の活用についてです。
 今定例会の本会議でも質問させていただきましたが、図書館をはじめ東静岡駅南口県有地については、私が議会で初めて議席を頂いた頃から今年で15年目ぐらいになります。今まで文化力の拠点、スポーツの殿堂など様々な形で方向性の検討があって、入札不調なども経て現状にあるわけです。今回、図書館建設に向けたプロジェクトチームを発足するとのことですが、今後はこうした庁内全域のプロジェクトチームで図書館以外の東静岡駅南口県有地の活用について協議頂きたいと思いますが、いかがでしょうか。

 3点目は、総務委員会説明資料9ページ、果樹研究センター跡地の売却についてです。
 まず、市と県で話し合いをされたと思いますが、改めて経過を具体的に教えてください。また売却に向けた今後のスケジュールについても伺います。

 そして、土地の売却額についても重々調べていると思います。市に譲り渡すとなれば正式な金額から何%か差し引いて売却する形になると思いますけれども、それも含めてお答え頂きたいと思います。

○山田財務部長
 今議会では、財源に関して皆様に大変な心配をおかけしていることを、まずもっておわび申し上げます。あわせて、今回歳入100億円相当が入らないことについて、予算を編成し議会に提案する財務部として大変重く受け止めております。
 また、財政調整用基金残高が54億円という史上最低規模で財政健全化を進めなければいけない状況にありました。一般的に、国庫が少なくなれば、その分を一般財源に振り替える選択肢もあろうかと思いますけれども、100億円という非常に大きな規模で、それがかなわなかった点も大変申し訳なく思っております。

 今後の再発防止策ですが、財政当局として財源についてこれまで以上にしっかりとチェックし、特にこういった単独事業の大きな財源を要する施設については、より高いレベルで取り組んでまいります。
 あわせて、大局的な観点で3点取組が必要だと思っております。
 まず、以前は企画部で大きなプロジェクトの方向性や財源、体制などを全て決めてから各部局が実際に建設行為に入っておりましたが、企画部を廃止して各部局に企画部の機能を分散したことが遠因としてあるのではないかと考えております。このたび企画部が復活して取りまとめていく形になりましたので、財源も含めてしっかりと固めていく体制は元に戻りつつあると感じております。
 もう1点は、国との関係でございます。設計費が国に認められていた当初段階では70億円という財源がずっと続いていたわけでして、ある程度の確証があったと。ただ、その後何らかの事情でそれが難しくなったときに、国との関係においては、過去の経緯により東京事務所の機能が弱くなっており、国庫に対するアンテナも低くなってきたことは構造的にあったかと思います。今後は、企画部において東京事務所の予算獲得機能を強化し、財務部としても国とのパイプをしっかり確保できるよう取り組んでまいります。
 もう1点は、先ほど申し上げたように、財政健全化をしっかりと進めることで、大規模プロジェクトに不測の事態があったときに一般財源を使うことができる余力を残していくべきだと考えております。今年度から新たな体制になりましたので、こうした点は我々部長共々心を合わせて取り組んでいきたいと思っております。

 また、知事がこの件について知った時期については、教育委員会から1月に報告しているとのことです。そして毎月、国に通い財源確保について陳情してきたとのことです。今まで長い期間をかけて議会でも十分議論頂いてきたことだから何とかしてほしいと大分粘ったものの、結果として4月にやはり難しいと言われてしまったという状況で、長い間応援してくださった県議会の皆様にも大変申し訳なく思っておりますが、結果としてそういう状況であったと承知しております。

○山田企画部長
 図書館見直しのプロジェクトチームですが、東静岡地区にふさわしい機能を目指してこれから最適な機能、施設規模、あるいは事業手法を検討していく予定です。委員から御提案頂いた東静岡駅南口西側県有地の活用についても、様々な要素を予見を持たずに柔軟に検討してまいります。

○小澤知事政策課長
 果樹研究センター跡地につきまして、これまでも静岡市と日本平周辺の地域振興に資する取組について検討を進めてまいりました。そのような中、本年4月に静岡市からインターナショナルスクールの用地として同地を取得したいとの申出を受けたところでございます。
 現在、年度内に同地を取得したいという静岡市の意向を踏まえつつ協議を進めております。

○杉本資産経営推進室長
 果樹研究センター跡地の売却価格については、現在、県及び市がそれぞれ不動産鑑定士に鑑定評価を依頼している段階のため未定です。
 また、減価につきましても、市及び事業者に詳細な事業計画をお伺いした中で、鑑定額や売却額に関するルールにのっとって適用できるものを今後検討していくところであり、現状は未定です。

○佐地委員
 図書館について、今後の是正策は非常に重要だと思います。責任を重く受け止めているとのことですが、感想を言うと、我々にももう少し早くしっかりとした形で報告頂いて、議会と当局が一丸となって課題に対応していくことが大事だったと思いますし、後始末という考え方もあるかもしれませんが、これは庁内全体の責任だと思っています。そういう認識を持っていただかないと、これからもまた同じことが起こると思いますので、ある意味ですが、こうしたことをポジティブに捉えながらしっかりと予算執行に努めていただきたいと思います。
 私は、財政部局と企画部局は仲がよかったら駄目だと思っています。企画部がしっかりと政策立案をして、それにかかる予算を取るためにいい形で切磋琢磨してほしいと思います。企画部が財政課の言いなりになっていたら事業課はどうしようもないですよ。そういうところも考えながらリーダーシップを発揮してもらいたいです。

 東静岡駅南口県有地の件を改めてお伺いします。
 本会議で答弁を頂ければうれしかったのですけれども、柔軟に検討していくとの答弁でした。今は担当がスポーツ・文化観光部ですが、活用方法について今現在の報告がないんですよね。まさに一旦とどまりましょうという状況ですので、これもしっかり全体で議論してほしいと思いますが、そうした取組をしていただけるのか改めてお伺いします。

○山田企画部長
 プロジェクトチームの構成としましては、図書館整備に関わる教育委員会、現計画に関わるスポーツ・文化観光部と経済産業部、それから企画部がまとめ役となっておりますが、御指摘がありましたように、東静岡地区にふさわしい機能を全体で議論するのに必要な部局については、柔軟に検討体制に入れ、あるいは意見を聞いて全庁一体となって進めたいと考えております。

○佐地委員
 次に、大きく3項目伺います。
 まず、残業時間について伺います。
 ここ数年の残業時間の推移について、最近は民間企業の終業時間が非常に早くなって様々なボランティアに参加する機会が増えているようですが、県の働き方改革の取組による効果が残業時間にどのように反映されているのか伺います。

 2点目は、説明資料10ページの庁内DX化ですが、ITやAIの活用による人手不足の解消について、どのような効果があって、現状どのような取組をされているのか伺います。

 3点目は、説明資料38ページの行政財産の処理についてです。
 今定例会の本会議では、警察関係を除く大規模施設における老朽化等の処理の課題に関する質問がありました。資料を請求させていただきましたが、現在建て替え検討時期が到来している施設がおよそ40か所あり、そのうち4分の1が警察関係になります。これらの大型老朽化物件の在り方は、今後どのような形で決定して方向性を示していくのか教えてください。

○遠藤人事課長
 本県職員の時間外勤務の状況につきまして、令和3年度から令和4年度にかけて新型コロナウイルス対策や災害対応で増加を続けておりましたが、令和5年度以降は減少傾向となっております。
 働き方改革による取組ですが、テレワークや会議のオンライン化による移動時間の短縮、ペーパーレス化による会議資料の作成時間の削減などの効果を上げていると認識しております。

○曽根デジタル戦略課長
 AIの活用につきまして、特に近年急速な発展を遂げております生成AIは業務の効率化にも資するということで、昨年度、県独自の情報を追加学習させることができるツールを導入しており、今年度は出先機関でもこのツールを使えるよう環境を整えているところです。詳細な分析や検証はこれからになりますが、利用状況も伸びており、推計ではあるものの、時間削減効果も現れております。

○杉本資産経営推進室長
 大型老朽化物件の在り方につきまして、まず初めに、施設類型ごとに検討の基本方針を定めた上で、各施設の維持運営や今後の保全計画に要するコスト、それから各施設の立地、利用状況、提供する行政サービスなどの定性的な評価を踏まえ、個々の施設の在り方を決定したいと考えております。
 なお、実行に当たりましては、県の財政健全化を見据えながら経費を投資していく必要がありますので、今後も施設の長寿命化や小破修繕などの取組により適切な保全に努めてまいりたいと考えております。

○佐地委員
 先ほど7番委員から質問していただいたように、職員採用試験の受験者数が人口減少により減っているとのことですが、今後チャットGPTの普及などで一番役割が減ると言われているのが学校の先生です。次が弁護士、その次が公務員と言われています。職員採用に絡めるわけではないですが、いずれにしても人口減少によってどの組織も仕事は忙しくなる中で、上手に仕事をこなしていくにはITやAIを十二分に活用する必要があり、DX化はやらざるを得ないことですから、とにかく先行して取り組むことが財政健全化にもつながると思っています。ぜひ他県に先行して頑張っていただきたいと要望を申し上げます。

 行政財産の処理等について再質問させてもらいます。
 資料記載の40項目以外にも大型の箱物があると思います。1つずつ相談しながら決めていくと思いますが、改修時期は建築後30年ぐらいまでの施設を想定しているとのことですけれど、もっと早くやるべきだと思います。社会は本当にスピードアップしているので、決定は早くしてほしいです。
 長寿命化を図るとの答弁でしたが、資料に書いてあるのは、もう40年から50年経つ施設です。バブル期に建てて25年から35年ぐらい経つ、途中で補修や修繕をしなければいけない施設が幾らでもあると思います。逆にそういう施設のほうが多いのではないかと思います。例えば、「あざれあ」やグランシップも30年以上が経ちます。建て替えや廃止ではなく、中間的に大規模修繕が必要とされる施設の取りまとめはされているのかどうか、もしあれば資料もお示し頂きたいと思いますが、いかがですか。

○杉本資産経営推進室長
 現時点でリスト化したものを持ち合わせておりません。資料につきましては、後ほど委員長と相談の上で対応させていただきます。

○佐地委員
 老朽化した施設の建て替えや廃止するかしないかという話と長寿命化の話は別物だと思っています。経過年数が25年から35年ぐらいの建物もお金を投資したときには既に長寿命化が始まっていたわけですよね。今から建てる建物なら100年もつかもしれないけれど、長寿命化で財政健全化していくのであれば、必要な経費をどういう形で使っていけば公共サービスを維持しながら進めていけるか、先んじて考えて取り組んでほしいと思いますので資料をお待ちしております。

 次の質問に入ります。2点まとめて行います。
 最近、外国人が非常に増えており、社会保険料や住民税の未納が多いと耳にしています。本県では県民税を市町で一括して納めていただくようお願いしていると思いますが、外国人の県民税未払いの状況を教えていただきたいと思います。

 2点目、説明資料23ページの組織改正についてです。
 今回の組織改正について、大きく2点が変わったと思っています。1つはいわゆる契約系部門である財務部に建築企画課、建築工事課、設備課の3課が入ったこと。この建築系3課が財務部に入った狙いについて教えてください。
 もう1つの大きな特徴は、総合教育課及び大学課が企画部に組み込まれたことです。知事が市長時代に静岡大学と浜松医科大学の統合再編に力を入れてきたことは承知しております。
 今後、静岡県立大学をはじめ、静岡県が有する県内4大学等の在り方も含めて、浜松医科大学等と将来の大学の在り方を議論したい狙いがあるのかと想像してしまうのですが、これらの課が企画部に組み込まれた狙いについてお答え頂きたいと思います。

○本橋税務課長
 外国人の住民税の滞納につきましては、数値的な分析等は行っていませんが、県西部地区を中心に滞納が多いと聞いております。
 外国人は、出身国と日本の税制度の違いや日本語の理解が乏しいことなどから滞納となるケースがあると考えております。国籍としましては、ブラジルが多いですが、近年はペルー、フィリピン、ベトナムなども増えてきております。
 外国人の場合、短期間での帰国や他県への移動が多く、また名前の読み方が曖昧で預金等を発見できないことなどから差押え等の処分が難しい面がありますが、財政健全化に向けて取りこぼしがないように取り組んでいきたいと考えております。

○遠藤人事課長
 まず、建築企画課、建築工事課、設備課の3課が所管する県有建築物の整備を実施する営繕業務は、施設の総量適正化や維持管理の最適化、県有財産の有効活用などの視点から実施することが重要だと考え、財務関係を担当する財務部に配置したところでございます。
 続きまして、総合教育課及び大学課ですが、教育を取り巻く環境が大きく変化している中で、本県では県政運営の指針である経営方針において人を生かすということを掲げております。人づくりは県政における重要なテーマであり、多面的かつ総合的な支援や施策の実施が必要だと考え、全庁横断的な対応が可能な企画部に配置することとしております。

○佐地委員
 組織改正については今後も見守っていきたいと思っていますが、静岡県の人口も減ってきて、今は私学も含めて大学も定員割れが非常に激しく、6割程度にしか満たない状況であるとのことです。今の高校生は都会に行ったら戻ってこないそうですが、昔では考えられないです。若者は必ず静岡県に戻ってきていました。幼少期から小中高、大学、それ以上になっても連続して郷土愛というか、静岡県で飯を食って生きていきたいと思える施策展開を期待していますので、本当によろしくお願いします。
 質問は以上ですが、外国人の県民税未払いや滞納等について、ブラジル、ペルー、ベトナム、フィリピン国籍が増えているとお話がありました。他県や他市町の状況ですが、以前から日本に住んでいて二世、三世がいる中国人や韓国人は、日本人と同レベルの社会保険料や税金を支払い収納率は大体90%以上です。他の外国人は、移転が非常に多く、収納率は一桁台でほとんど税収が入らない状態だと伺っているので、その状況を各市町にお話し頂きながら状況を分析していただく必要があります。税金や必要な経費を払っていただけないような方とは、我々は共生できないと思っています。そこはしっかり考えて収納力を一層向上していただきたいと思います。