平成17年6月定例会(第4日目)

2005年6月29日

質問内容

静岡活性化のための人づくり。若者を育てる男塾の提案

◯12番(佐地茂人君) それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
初めに、静岡市の人づくりであります。
将来の静岡市を考えますと、まず、最も基礎となる人口動向についてでありますが、第1次静岡市総合計画に基づく人口推計では、平成22年70万8,000人をピークに緩やかに減少し、平成27年には70万3,000人になるものとされております。
本市も人口減少社会に突入していくわけでありますが、これを財政面から考えますと、生産年齢人口の減少は担税力を弱め、一方で、増大する高齢社会のための経費を生み出すためには、若年層へのさらなる負担が強まっていくことが予測されます。
このような状況を考えますと、行政のみならず、多くの市民の知恵によってさまざまな取り組みを行い、この課題を打破していくことが大切であると思います。どんな会社や家族にも厳しいときがあり、そのときにみんなで協力し合い、踏ん張ることができれば、やがて道は開けるのではないか。苦しいときに何ができるのかが、これからいよいよ問われていくのです。いよいよ静岡市も苦しい時代に立ち向かうべく、議会も、行政も、市民も、お互いの能力を高めていくことが重要なことであると私は確信しております。
本市は、4月から全国14番目の政令指定都市として出発しましたが、私は、常々言ってきたように、田舎のまち政令指定都市を目指すべきであり、それがこの苦しい時代に立ち向かう1つの方法であると思います。
それは、行政の行う各事業には経営的観点を思い切って導入することであり、さらに、都市内分権を進め、地域の自主性を尊重することであります。豊かな地域資源に恵まれた広大な地域を有する本市の各地域が特徴のあるコミュニティーとして、いわば地域主権の精神に基づき個々に成り立ち、それが集合体となって静岡市を形成していきます。何か困ったときに、まず家族で対応し、次に隣同士、コミュニティー、そして、まち全体という順に対応していくことが基本であると考えます。
静岡市に住んでいる市民一人一人が自分のできることを行い、周りにも気遣いできるようになれば、何でも行政に頼らない、真の意味での地方自治の精神に基づく、よいまちに発展していきます。
第1次静岡市総合計画では、「活発に交流し価値を創り合う自立都市」の将来都市像のもと、社会環境の変化に対応するために、市民の主体的な力をまちづくりへの参加と創造に結実させることにより、さまざまな課題を克服し、自律的な社会システムのもとに新しいまちを構築していくとうたわれております。また、将来都市像を実現していくためのまちづくりの戦略として、市民との協働の力を最大の武器としています。まさに、人がまちをつくっていくという根本に立ち返ることが求められており、人づくりを進めていくことが重要であるわけです。
平成17年度の市長の施政方針においては、自立、人材という言葉が何回も述べられておりますが、人づくりイコール人材育成こそ、生活の自立から始まり、経済の自立を促し、真の自立したまちの実現につながるのではないでしょうか。まちづくりは、当然のことながら人づくりが最も基盤になるものであり、その一人一人の力を市民の力として結合し、まちづくりを行っていくことが必要であります。
そこで、お伺いいたします。市民とのまちづくり、協働作業について、今後どのように進めていく考えでありますか、お答えください。
現在、行政と住民とを結ぶチャンネルは、町内会や自治会にその多くを求めているところであります。住民自治組織がまちづくりや市との連絡調整に重要な役割を果たしており、リーダーさんたちの努力にはまことに頭が下がるところであります。
しかしながら、住民自治組織の現状は、市の多くの担当課からの連絡業務に忙殺されており、いわば町内の仕事以上に市からの仕事が多く、これ以上のことを行うには、もはやパンク状態であると言っても過言ではないと思います。このため今後は、町内会、自治会に加えて、NPOの育成や、その他の多くの市民を人材育成し、その中からまちづくりのリーダーを養成していくことが急務となっていると思います。それからまちづくりを協働で行っていく作業が始まります。
第1次静岡市総合計画の中では、生涯学習の推進とまちづくりの参加として、人材育成と人づくりの方針を述べておりますが、この場合の人材とは、これから大量に発生する団塊の世代のいわゆるリタイア組が主流のように思いますが、生涯学習は、年配の人だけでなく若者にも求められて当然であり、若者のパワーを生かし、育成していくことこそ静岡市にとって大切なことであります。静岡市からこれ以上若者の流出を防ぐためにも、考えていきたいと思います。
現在、人づくりのために、市として、若者を対象としてまちづくり講座の実施やリーダー育成に取り組みながら、まちづくりを応援しています。古くは静岡ヒューマンカレッジ、私が議会で議席をいただいたころからは、静岡まちづくりの学校コラボがスタートし、平成15年に1度幕をおろしました。
今回、指定都市静岡の出発に当たり、地域仕事の学校が新たにスタートする運びとなりました。今まで以上に地域の活性化に踏み込んだ内容で、期待するところでもあります。
このような若者の人づくりは単年度で行っていますが、その後のフォローが大切であることを私は再三議会で申し上げてまいりました。各地区や各種のまちづくりに対する意気込みを持つ若者がこのような学校を卒業し、その後、地域で実績を上げる際の支援が大切です。
そこで、お伺いをいたします。卒業後の支援をどのように行ってきましたか。また、事業の終了後、その人材はどのように活用されていますか、お答えください。
現在は単年度での事業となっておりますが、若者の人材育成を継続して行うことが可能であれば、よりすぐれた生涯にわたっての活動が期待されるものであると考えますし、新たな産業や雇用の創出につながり、時代や社会が要請する価値の中で、仕事としても取り組むことが可能となってくるのではないかと思います。生涯学習の範疇を超えてしまうことになりますが、まちづくりに主体的に取り組んだ結果であり、これこそが「活発に交流し価値を創り合う自立都市」に結びつくのではないでしょうか。
そこで、お尋ねします。若者を対象に継続した人づくりを行うべきと思いますが、どのようにお考えですか、お答えください。
続きまして、駿河区役所を中心としたまちづくりについて質問いたします。
田舎のまち政令指定都市とは、市民の関心や帰属意識を再びコミュニティーに戻し、地域の連帯感を実感できるような地域づくりを進めていくことであり、地域住民が地域の現状を分析して課題解決に取り組むためにも、区役所は欠かせない存在となります。新しく区割りを行い、スタートした駿河区については、特にその必要性があると考えます。従前から繰り返し質問をしているところでありますが、問題の重要性にかんがみ、引き続き当局のお考えをお聞きしておきたいと考えるものであります。
4月の政令指定都市と同時に、駿河区役所が開設されました。区役所も開設後3カ月を経過しようとしております。
そこで、お伺いいたします。実際に区政を施行して3カ月たちますが、来庁者の状況はどうか。また、どのような問題が生じていますか、お答えください。
私の周りの住民の方の意見では、児童相談所は遠くなったが、役所は近くなったなど、多くの住民は、役所が近くなったことで、実際の活用以上に、気持ち的にうれしいと感じているようです。これからの活用に期待を寄せているようでございます。
私が区役所を訪れたのはこれまで4回ほどですが、まだまだ住民が知らないのか、余り多くの来庁者の姿は見受けられませんでした。また、会議室の利用状況も活発とは言えない様子です。もっと積極的に区役所の宣伝や、過日行われた区役所ホールでの演奏会などのように活用の提案が欲しいところです。そのほか、昼食場所について苦労して探している様子も見受けられました。
区長さんも精力的に業務を処理されているところであると思いますが、駿河区長にお尋ねします。区長の日常の業務はどのようなものか。また、魅力づくり事業について区長はどのように考えていますか、お答えください。
区役所が活用されやすくなるために、権限の移譲については今後も継続的に議論をしていく必要があります。区役所窓口業務の拡充については、前にもお話ししましたが、駿河区だけでないものも数多くございます。3カ月間で区内に住む市民から受けた問い合わせの中で、私が区役所にも必要だなと感じた業務についてお尋ねしたいと思います。
防災倉庫等補助金の受付窓口を区役所に設置する考えはありませんか。市営住宅の受付窓口を区役所に設置する考えはありませんか、お答えください。
区役所を中心とした地域単位のまちづくりには、周辺の環境整備の充実や、長田支所等を結ぶ区内の道路網の整備と、公共交通サービスについても、まだまだ不足していると思います。ことしの秋には、区役所の隣にセントラルスクエア静岡がオープンする予定です。周辺の環境に与える影響について、書類上は問題ないとはいえ、周辺住民の日常生活に変化は起こるでしょうし、心配されることがオープン後に起こらないという保証はないと思います。
そこで、お尋ねします。セントラルスクエア静岡の出店に伴う周辺の生活環境への影響については、どのような対応がなされているのか、お答えください。
次に、長田支所と駿河区役所を結ぶ東西の主要道路の整備についてお伺いします。
前回の質問のときに御答弁をいただいたとおり、丸子池田線においては、宝台院下島線までが平成17年4月に開通をいたしました。現在、多くの車が通行して効果は大きいわけですが、いかんせん道路は接続されて最大の効果を生むものであります。その先、清水地区へ向かっての道路である丸子池田線の宝台院下島線から久能街道までの整備状況はどのようになっていますか、お答えください。
また、指定都市となり、国道150号バイパスの整備に関しても県から移譲され、今年度から本市が事業の実施を行うわけですが、国道150号静岡バイパスの整備状況と今後の整備スケジュールはどのようになっていますか、お答えください。
公共交通サービスについてでございますが、前回は、新たなバス路線について研究するとの御答弁をいただきましたが、その後、駿河区役所へのバス路線について市はどのように取り組んできましたか。また、今後どのように取り組んでいかれるのか、お答えください。
区役所周辺の住民から受けたお話でありますが、たびたび車で区役所に向かう方から、区役所にはどう行ったらいいのかというお尋ねを受けるそうです。この話によれば案内板が不足していると考えるわけでございますが、区役所周辺の案内板の設置状況はどのようになっていますか、お答えください。
次に、自転車に関してであります。
5月、6月は、各団体や組合の総会が数多く開催されます。私も多くの各種総会に出席しますが、総会が行われる現地までは自転車かバイクで行くことが常であります。駅南のときは森下町駐輪場に乗り物を置くようにしております。
ここ最近の駐輪場の利用で気がついたのですが、開始当時は利用者が少なかった森下町駐輪場も、最近では当日利用者をお断りするぐらい好評になってきました。施設がきれいで明るく、女性や学生に多く利用があるそうです。ガード下の黒金町東第1駐輪場は耐震工事を行っており、現在は、利用者の一時的な駐輪場としてセンチュリーホテル前のJRの土地を借り、無料で自転車を置くことができます。ガード下の黒金町東第1駐輪場が7月1日から利用が再開されれば、利用者は有料でもいっぱいになるということであります。このような状況を考えると、少しずつではありますが、自転車の駐輪へのモラルが定着してきているようにも感じられます。
静岡市の放置自転車問題は、静岡駅周辺地区が最も問題であるとされてきました。駅南の駿河区の住民は、現在のところ国道1号との兼ね合いもあり、バスを活用するということもありますが、自転車を活用し駅周辺まで来ることが多いと考えられます。私は、駅南地区の放置自転車対策として、駐輪場の活用こそがまず大切なことであると考えます。
そこで、お伺いいたしますが、静岡駅南口の駐輪場の利用状況はどのような様子ですか、お答えください。
現在では、駅周辺の駐輪場は、交通の結節点機能上なくてはならない存在となり、通勤、通学の人たちを中心に利用が活発になってきたことは、マナーの面でも喜ばしいことであります。静岡地域の学生には、通学等に活用するため学生割引の定期利用料金が定着しております。静岡市と清水市が合併をして2年以上がたったわけでありますが、清水地域の学生には、この学生割引の料金設定がされておりません。
そこで、お伺いします。清水区の駐輪場についても学生割引を導入することはできませんか、お答えください。
次は、放置自転車についてであります。
静岡市は、人口よりも自転車の台数が多いと小嶋市長が言っていたことを今でも覚えております。中でも、中心市街地の静岡駅周辺は、通勤や通学をする人たちが多いことから、歩道上に置かれた放置自転車が歩行者の通行の妨げとなることで大きな問題となり、放置自転車等の禁止指定区域を定め、駐輪場の整備を進めてきたわけであります。
このような状況の中、平成15年12月から16年3月にかけて静岡駅周辺地域の状況について調査を行った結果、電車で通勤、通学をする人たちは、マナーよく、駐輪場を利用し、放置することは少ないが、駅周辺の職場への通勤や買い物をする人たちの放置が比較すると多く、このことが問題であるとわかりました。これからは、通勤、通学の方よりも、買い物客やまちまで出かけて職場に行く人たちへ放置自転車対策が望まれます。
ことし4月に道路法施行令の一部改正により、幅の広い歩道や車道に駐輪場を設置できるようになるとのお話をお聞きしました。市川市においては、平成16年4月より自転車等放置防止条例により自転車等放置禁止区域を定め、放置自転車の撤去を行い、またはその処分を定めるとともに、放置対策としての暫定自転車置き場を歩車道上に設置し、整理料の徴収を可能とし、本格運用を開始しました。
静岡市においては、自転車放置禁止区域と自転車放置規制区域を指定して指導員を配置し、放置自転車対策に臨んでいます。皆さんは、どこからが放置禁止区域で、どこまでが放置規制区域かを御存じでしょうか。また、放置規制区域は禁止区域とどう違うかを御存じでしょうか。今までは私もわからないので、中心市街地はすべて置いてはいけないのだと感じてきました。歩車道上に駐輪場があれば、どこに置いてよくて、どこに置いてはいけないかがわかりますし、マナーがよくなるのではないかと考えます。また、お年寄り、障害者、子供たちの安全な通行が今まで以上に可能となるのではないでしょうか。
そこで、お伺いをいたします。静岡駅中心市街地の放置自転車の現状はどのようですか。また、放置自転車対策として、歩道への駐輪場設置も含め、どう取り組んでいきますか、お答えください。
以上で、1回目の質問を終わります。

22 : ◯市長(小嶋善吉君)
◯市長(小嶋善吉君) 私からは、市民とのまちづくりはどのように考えているかという御質問でありますが、これからのまちづくりは、行政主導型ではなくて、市民と議会、そして行政とが、適切な役割分担のもとに、それぞれが責任を持った主体として、また、対等のパートナーとして、協働して行わなければならないと考えます。
自治基本条例におきましても、まちづくりの主役は自立した市民という観点から、市民一人一人が主体となり、自主的に、または議会と行政と協働してまちづくりを行うという基本理念を掲げております。それを実現するためにも、自立した市民の育成がこれからの大きな課題だととらえまして、同条例で、市民と議会と行政に市民の自立性をはぐくむ環境を整備する旨を義務づけております。したがいまして、今後はこの規定に基づき、積極的に人づくりの機会をふやし、自立性の高い市民の育成に努めていきたいというふうに考えております。
他は部長から答弁をいたしますが、後で答弁にも出てきますが、静岡は、かつてのヒューマンカレッジから徐々に進化をしてきまして、また新しい、今度、人づくりの組織をつくりますけれども、普通の生涯学習、要するに自分が何を学びたいかという生涯学習の場を提供することはもちろん重要ですけども、積極的に市が専任講師を利用したりして、市民の中に人材を養成していくということを実際やってきました。私は、そういう人たちがいろんなところでいろんな活動に参加をしていると聞いていますけども、どこへ行ってもまあまあそれなりに、若いけども指導的な役割を担ってきているなと、そういう人材がふえてきているということは実感しております。人材を養成するということをこれからもやっていきたいというふうに思っていますが、その辺についても部長から答弁いたします。
23 : ◯市民局長(河野正也君)
◯市民局長(河野正也君) 2点の御質問にお答えいたします。
まず、静岡ヒューマンカレッジや静岡まちづくりの学校の卒業生は、市民活動団体を立ち上げまして、生涯学習センターとの共催事業を開催したり、大道芸の実行委員や市の各種審議会などで活躍しております。また、市といたしましても、その団体に対しまして情報の提供や事業補助などの支援を行っております。
次に、継続した人づくりにつきましては、これまで2年度にまたがる講座を実施してまいりましたが、若い受講生にとりましては時間的な負担も多く、長続きしないケースが見受けられました。こうしたことから、地域のリーダーを全市的に募集し、育成していきたいという考えから、単年度の講座に切りかえたものです。1年間という短い期間でありますが、受講生は真剣に取り組み、卒業後も生涯学習センター等との共催事業などでまちづくりに努めております。
以上でございます。
24 : ◯駿河区長(栃本英雄君)
◯駿河区長(栃本英雄君) それでは私の方から、駿河区役所関連についてお答えいたします。
まず、来庁者の状況ということでございますけれども、駿河区役所には1日当たり約800人の来庁者がございます。区役所の業務のうち、4月、5月の2カ月間における届け出、申請、証明など窓口における集計可能な事務処理件数を見てみますと、戸籍住民課では処理件数が2万6,842件で、葵区の6万9,507件に対しまして38.6%になります。国保年金課では総処理件数が6,819件、葵区の1万4,854件に対して45.9%でございます。税務課では処理件数が4,643件で、葵区の1万9,102件に対しまして24.3%となっております。
次に、どのような問題が出てきているかということでございますけれども、駿河区役所は新設のため、場所がわかりにくいという点、あるいは駐車場への入り方がわかりにくいといった苦情がありました。これらにつきましては、駐車場への案内看板の増設、また、駐車場までの距離数の表示、それから、警備員の案内強化、駐車場案内図の配布、これらの方策によりまして、最近では駐車場に係る苦情なども聞かれなくなり、スムーズな運営ができていると考えております。
次に、区長の業務はどういうことかということでございます。区役所は、大都市における住民に対し身近な行政サービスを提供するとともに、住民の地域づくり活動を支援し、推進していこうとするものであります。区長といたしましては、これら市役所の事務が円滑に進むように配慮し、区役所が一体の組織として統率とれるように努めております。
また、駿河区の代表として、各種団体の方々との応対や区内における行事への出席も大切な業務であります。主なものといたしましては、駿河区の自治会連合会や老人クラブ連合会などを初め、市民ふれあい講座にも出席し、区役所を含めた駿河区全体のPRに努めているところでございます。
次に、魅力づくり事業についてということでございますけれども、駿河区は、有度山や東西に広がる海岸線など豊かな自然、また、古くからの歴史や文化遺産を持つ恵まれた地域であります。産業面においても活発な生産活動が行われており、一方、大学など高等教育機関も多く立地し、文教地区としての特徴も持っております。魅力づくり事業につきましては、こうした特色を踏まえ、区民の皆様の御意見を十分に伺いながら実施してまいりたいと考えております。
最後に、区役所周辺の案内看板の設置状況ということでございます。駿河区役所の案内看板につきましては、区役所周辺におきまして8カ所設置してあります。なお、今後、静岡下島線の改修工事が完了すれば、さらにもう1カ所設置する予定でございます。
以上でございます。
25 : ◯消防防災局長(森下克弘君)
◯消防防災局長(森下克弘君) それでは、防災倉庫と補助金の受付窓口を区役所に設置することについてという問題につきましてでありますけれども、現在、各区役所の防災業務全体のあり方を検討しております。その中で、住民の皆様の声などを参考としていきたいと考えております。
以上であります。
26 : ◯都市局長(手塚 晃君)
◯都市局長(手塚 晃君) 7点につきまして御質問をいただいております。
初めに、市営住宅の受付窓口についてでございますが、市営住宅の入居につきましては、申込用紙を区役所1階総合案内に常備をいたしまして、郵送による申込受付を実施するなど利便性の向上に努めておりますことから、この現状の体制の中で対応してまいりたいと考えております。
続きまして、丸子池田線の整備状況についてでございますが、丸子池田線の宝台院下島線から久能街道までの約1.1キロメートル間は、3つの工区に分けて整備を進めさせていただいております。
西側の馬渕2工区につきましては、平成15年度に事業に着手をいたしまして、現在、鋭意用地取得を進めております。この工区に含まれます静岡下島線との交差点部分につきましては、建物移転が完了いたしましたことから、今年度、拡幅工事を実施する予定です。
次に、中央の八幡3工区につきましては、今年度、事業認可を取得しまして、事業に着手をしてまいります。
さらに、東側の八幡2工区につきましては、平成16年度末現在の進捗率は、事業費ベースで約56%になっております。本路線は、本市の東西交通を担う重要な路線でもありますことから、今後とも事業の推進に積極的に努めてまいりたいと考えております。
続きまして、駿河区役所へのバス路線の件でございますが、駿河区各方面から区役所へのバスのアクセスにつきましては、バス路線の新設や既存路線の変更案などをバス事業者に提示して協議をしてまいりました。しかしながら、利用者の需要予測が難しく、採算面の見通しが立ちにくいなどということから、当面は既存路線の充実をバス事業者に働きかけしていくことといたしました。
その後の取り組みといたしましては、区役所開所後間もない時期に、来庁者を対象にいたしましてアンケート調査を実施しました。また、ことしの秋にも再度調査を実施いたしまして、これらをもとにして、市民の意向把握や、あるいは交通手段の分析などを行い、バスのアクセス機能の向上について、引き続き事業者とともに研究をしていきたいと考えております。 続きまして、自転車に関する質問4点についてお答えいたします。
まず、静岡駅南口の森下町の駐輪場でございますが、収容台数が632台の規模でございまして、平成16年2月に供用開始をいたしました。
利用状況でございますが、平成16年度の1日当たりの平均利用台数は、自転車が534台、原動機付自転車が97台、合計631台でございまして、ほぼ満車の状況にあります。大変多くの皆さんに御利用いただけてると思っております。
続きまして、清水区の駐輪場に学生の割引はできないかということでございますが、駐車場の利用料金につきましては条例で定めておりますが、このうち葵区と駿河区の有料駐車場はいずれも屋内の施設でございまして、学生定期の1カ月料金は一般利用者の約半額の1,010円となっております。また一方、清水区の場合は屋内と屋外の駐輪場がございまして、屋外利用者の1カ月定期の料金は1,010円となっております。全利用者とも屋内利用者の約半額となっておりまして、屋外利用をしていただければ葵区、駿河区の学生割引料金と同額となっているというようなことがございまして、現在は学生割引は導入してはおりません。
しかし、今後、主要駐車場でございます清水駅の西口の駐輪場の区画整理事業に伴います移転再整備、これにあわせまして学生割引の導入等を検討していきたいと考えております。
続きまして、静岡駅前の中心市街地の放置自転車の状況でございますが、中心市街地におけます放置自転車等の撤去台数は、平成16年度の実績で自転車が5,742台でございます。また、原動機付自転車が938台、合計いたしますと6,680台となっております。このうち所有者に返還をされた台数は、自転車が3,297台、原動機付自転車が787台、合計で4,084台でございまして、返還率は61%となっております。
最後になりますが、歩道への駐輪場施設を含めた放置自転車対策についてでございますが、中心市街地の放置自転車の対策といたしましては、駐輪場を整備するとともに、放置の禁止区域と規制区域を定めまして、放置自転車の指導、撤去や適正な自転車利用の啓発等を今後も引き続き実施をしてまいりたいと考えております。
歩道への駐輪場施設につきましては、関係機関でございますとか商店街、これらとの調整を図りながら、その可能性を今後また検討していきたいと考えております。
以上でございます。
27 : ◯経済局長(五十嵐 仁君)
◯経済局長(五十嵐 仁君) それでは私の方から、セントラルスクエア静岡に関する質問にお答え申し上げます。
大型店であるセントラルスクエア静岡の設置者は、大規模小売店舗立地法の規定によりまして、周辺地域の生活環境を保持するため必要な対策を講ずることとなっております。その内容といたしましては、駐車場、駐輪場の収容台数や来店経路等交通対策のほか、騒音、廃棄物対策等であり、同法に基づく手続は、既に県において終了しております。
御案内のとおり、大規模小売店舗立地法に係る事務は今年度より県より本市に移譲されましたので、出店後は、本市において設置者に対し、同法の指針に基づき周辺地域の方々の生活環境を保持するよう適切に指導を行ってまいります。
以上でございます。
28 : ◯建設局長(前田克己君)
◯建設局長(前田克己君) 国道150号静岡バイパスの整備状況と今後のスケジュールについてであります。
国道150号静岡バイパスは、駿河区下島地区から中島地区の狭隘区間における渋滞を解消し、安全で円滑な交通確保を目的とする、延長約2.3キロメートルの4車線の道路計画であります。平成元年度に事業に着手し、平成13年3月に、石田街道交差点から大浜街道交差点までの間900メートルを部分供用し、平成16年度末の進捗率は約63%となっております。残る西島から中島地区の約1.4キロメートル区間は、平成20年代前半までに平面部の供用を目指しており、全体の完成は平成20年代半ばを目標としております。
以上でございます。
29 : ◯12番(佐地茂人君)
◯12番(佐地茂人君) 御答弁をいただき、ありがとうございました。市長からも御意見いただきまして、ありがとうございます。
私の友人も、まちづくり学校の勉強に出て、その後の経過で、今、グループをつくって行っている。その場所とかも必要でしょうし、それから、先ほど局長からも御答弁がありました単年度でやるということの理由の1つに、時間の負担が非常に多いということで短い限りしかできないと、ここのところをもっとじっくりやって持続していけば、もっとすばらしい人材がもっとふえて、静岡の特徴になっていくんじゃないかということを非常に考えております。ぜひ、これからの時代は人づくりというものを一番重視していって、そこが大都市東京や横浜と違うところだという気持ちを出していきたいというふうに私も考えております。
2回目の質問に入ります。最初に、人づくりについてであります。
第1次静岡市総合計画の中では、「5年後の市民はこうなります」アップ20として、市民生活にかかわる成果指標を挙げております。私は、総合計画に基づく各種事業の実施による成果を市民に約束するこのような取り組みを高く評価するものであり、他市の総合計画にない、すぐれた点であると思います。
ところで、この成果指標の中で、常勤スタッフ1人以上のNPO団体を100団体に、ファミリーサポートセンター事業の会員数を3,300人に、福祉ボランティア登録者数を1万人に、個人で参加できる学校応援団の設置数を13校に、産学交流センターからの新規開業者数、新事業分野へ進出する企業数を100人と10社としております。
生涯学習の推進は、意欲的な市民を育て上げ、まちづくりに参加して、静岡市を牽引する一翼を担うことは間違いありません。私は、今までの生涯学習の範疇を超えての人材育成とリーダーの養成に、あえて男性の若者にこだわりたいと思います。高校卒業の男性と大学卒業の男性を中心に2年間の修行期間を設け、2年後には市内の各分野でまちづくりの仕事についてもらうのです。今までの生涯学習のように、仕事をしながらとか、リカレントという形ではなく、2年間みっちりと修行をして、生き方や礼儀作法から学んでいくのです。
講義の内容は男を磨くことが基本で、まず体を鍛えることから始まり、規律や集団生活を学び、まちづくりについてのさまざまな勉強を行いながら、各人が2年後の目標を持ち、つまり、静岡市で働きながらまちづくりを行うことを目指し行動していくというものです。
私は、これを男塾と名づけたいと思います。いきな男が静岡市内にふえれば、宣伝効果も期待できますし、まちも活性化するはずです。また、若者の流出を防ぐことも可能ではないかと思いますし、消防団の人員確保や災害対策の専門家としても期待できます。生活保護を受けている人で働きたいと思っている人をリーダーとなってまとめ上げ、新たな起業家として育つ人間も出てくるかもしれません。卒業をしたいい男は家庭を持つと思いますし、子供もふえるかもしれません。このような相乗効果が期待でき、静岡市ももっと元気になってくるのではないでしょうか。市や市内の地元企業がこれを支え、よい人材をあっせんすることを考えれば、この男塾は成り立つと思います。これこそが究極の人材育成ではないかと思いますが、若者を育成する学校として男塾という取り組みはいかがなものでしょうか、お伺いします。
次に、自転車に関することについてであります。
静岡市の特徴あるまちづくりとして、自転車は有効な要素であると思います。皆が必ずと言っていいほど自転車には乗りますが、まだまだ自転車に対しての歴史や認識が薄いように思われます。本市は、冬の一大イベントとして自転車を取り上げてサイクルジャムを開催しておりますが、単発的なもののように感じられます。もっと年間を通して自転車に対しての市民の意識を高めていき、さらなる大きなイベントとして成長していくことを期待しています。
また、放置自転車対策は、駐輪場やリサイクルだけでなく、イベントの中でも効果を生む可能性があるのではないでしょうか。今年度、サイクルジャムは5回目になりますが、ただ年間行事だから開催するというのではマンネリ化してしまいます。
そこで、お伺いをします。前年度のサイクルジャムの反省と今年度のサイクルジャムに向けての意気込みをお答えください。
以上で、2回目の質問を終了します。

30 : ◯市民局長(河野正也君)
◯市民局長(河野正也君) 若者を育成する学校、男塾についてお答えさせていただきます。
青年に対する生きがいづくりやリーダー養成の重要性は、十分認識しております。しかしながら、広く行政全般にかかわる課題ですので、今後研究してまいりたいと考えております。
次に、サイクルジャムの今後の取り組みにつきましては、昨年度の実行委員会の反省点といたしまして、4回目を計画して市民に認知されてきたのではないか、また、会場の設定方法やPR方法の見直しが必要ではないかなどが出されております。こうしたことから、今年度につきましては、これらを踏まえまして、実行委員会とイベントの内容やPRの方法など十分な協議を行い、今後のあり方を検討してまいります。
以上でございます。
31 : ◯12番(佐地茂人君)
◯12番(佐地茂人君) 御答弁いただき、局長、ありがとうございました。
広く視野ということに対しては、私もそれは賛同できます。ただ、今までの静岡市というのは、そればかりやったような気がします。やっぱり個々のいろんな分野での、いろんなさまざまな人間が特徴を出していくということをこれからやっていかないと、本当に静岡は大変だと思う。これをしっかりまた皆さんと考えていきましょう。3回目は、意見、要望を申し上げます。
静岡市の新しい協働の取り組みとして、ぜひとも男塾の開設を研究していただきたい。
私は、都市間競争とか生き残りをかけた自治体競争とか、世知辛いような言葉に余り賛同はできませんが、間違いなく、先ほど申し上げたとおり、努力をしない自治体や特徴を持たない自治体は、残念ながらこれからは埋没してしまうと思います。穏やかな気候、県都という環境に私たちは安住してきました。それ以上の何かを見詰め直すこと、新たな取り組みを行うことこそが、指定都市静岡に求められなければなりません。男塾こそ、その一翼を担うと信じてやみません。小嶋市長の英断に期待をいたします。
次に、区役所を中心としたまちづくりについてであります。
新しくできた駿河区の発展こそが、3区の均衡あるまちづくりにとって重要であると思います。住民がもっともっと活用する駿河区役所になるよう、全庁的な支援、協力をお願いします。
区内を結ぶ道路やバス路線は、駿河区の拠点を結ぶために欠かすことはできません。計画どおり、それ以上の早期実現を要望いたします。
あわせて、案内板の設置を1カ所ふやすというお話をいただきましたが、周辺住民の皆さんの御意見を聞いていただき、もう少しふやしていただきたくお願い申し上げます。
また、駿河区長のキャラクターを生かしたリーダーシップにも大いに期待しております。よろしくお願いします。
放置自転車対策や自転車についての取り組みですが、それこそ静岡市の特徴を出すべく大いにやるべきです。当局の気持ちを前向きに表現するためにも、今以上の専門の課や室として成り立つよう期待いたします。
サイクルジャムについてですが、5年という節目を意識していただき、今後はどうしていくのかを積極的に議論をしていただきたく思います。少なくとも今の倍以上の80万、いや、100万以上に近づく集客力のあるイベントになるよう知恵を出し合い、頑張りましょう。
個人的には、本市は国際的にも通用するまちを目指しているので、ツール・ド・静岡のような国際的な企画もおもしろいのではないでしょうか。富士山を眺め、清水港を1周し、駿河湾の海岸線を走り、歴史ある駿府城まで、往復のルートで行うのはいかがでしょうか。今後の発展に期待をいたします。
以上で、質問を終わらせていただきます。