平成20年2月定例会(第8日目)

2008年3月10日

質問内容

東静岡駅周辺整備と庵原地区消防組合の解散について

◯20番(佐地茂人君) それでは、通告に従いまして、大きく2点の質問をいたします。
第1は、東静岡駅周辺整備についてであります。
本市の都心は静岡都心と清水都心、それに東静岡都心の3つで構成されているとされています。このうち、静岡と清水都心については、それぞれ長い歴史と沿革により多くの都市機能が集積されてきました。
さらに、常に機能の更新もなされてきたことがわかります。静岡都心では、JR静岡駅北口広場が平成20年中ごろには完成し、県都の玄関口が一新されます。また、市立美術館が入居する紺屋町再開発事業も平成21年度には完成予定であります。また、JR南口の駅前広場も近い将来に拡張していくことになるものと確信しております。
一方、清水都心については、東口に文化ホールがPFI手法による整備が決定し、西口も駅前広場の拡張や26階建ての再開発ビルからなる再開発事業など、合併効果を明確に感じさせる大型投資が続々と投下されています。
これまでの小嶋市長の実行力に敬意を払う次第であります。
しかしながら、第3の都心である東静岡地区は一体どうなるのと感じている市民も多いのではないでしょうか。
そもそも東静岡地区周辺整備は、昭和61年の計画策定調査から始まりました。東静岡地区にあった旧国鉄貨物駅の移転により生じた、広大なスペースを都心の発展に活用していこうとしたのであります。平成3年に市施行の土地区画整理事業として50.5ヘクタールを中核とする全体86.7ヘクタールの新都市拠点整備事業がスタートしました。同時に、静岡県は約14ヘクタールを、市は約6.8ヘクタールの国鉄清算事業団の用地をそれぞれ取得し、この地区の開発をリードしていくことになりました。
皆さんにお配りしました資料の白黒のほうをごらんくだささい。
黄色い線が途中で途切れていますが、黄色の色の枠が全体計画の86.7ヘクタールであります。そして、黒枠の部分が50.5ヘクタールの土地区画整理の区域であります。その後、平成7年には用途地域の変更と地区整備計画の都市計画決定がなされたころから、本格的に土地区画整理事業を中心に、事業計画が進んで現在に至るわけであります。
平成10年には、本市が巨費を投じて東静岡新駅と南北自由通路、南北駅前広場を完成させ、そして、県によりグランシップの建設が行われたことは記憶に新しいところであります。
以上、概観したように、20年近い歳月をかけ、工業系の土地利用から商業、業務系の土地利用に転換し、広大な新都心スペースを誕生させるべく、本市は数百億単位の巨費を投じ基盤整備を行ってまいりました。まさに、本市の実力を見る思いであり、民間の地権者を初めとする関係者や、いち早くグランシップという基幹施設を建設していただいた静岡県にも敬意と謝意を表したいと思います。
さて、これからはこのような基盤の上に、どのような花を咲かせるかであります。東静岡都心には、静岡都心や清水都心とは違ったまちの姿、形が望まれています。東静岡地区新都市拠点整備事業では、国際化、高度情報化などの進展に対応した高次な都市機能を備え、ユニークで魅力ある都市空間を持つ、新しい未来型の都市拠点の形成を基本理念としています。
また、静清一体化都市構造の核となる新都心の形成、県都を象徴する県の顔にふさわしい国際都市の形成、広域の各プロジェクトの牽引力となる新都市拠点の形成、100万都市の政治、経済、情報、文化の中枢をつかさどる複合型高機能都市の形成という4つの基本コンセプトをもとに、地区整備計画の核施設地区も具体化していくことになっています。
そこでお伺いをいたします。
東静岡地区新都市拠点整備事業では、国際化、高度情報化などの進展に対応した、高次な都市機能を備え、ユニークで魅力ある都市空間を持つ、新しい未来型の都市拠点の形成というまちづくりの基本理念がありますが、具体的にはどのようなまちを目指して事業を進めていきますか、お答えください。
東静岡駅周辺の整備計画は、地区整備計画による土地利用計画を4つの土地利用ゾーンに分けて行っています。
資料のカラー面をごらんください。
紫の核施設ゾーンは文化、交流、情報の発信拠点としての核施設整備で、オレンジの商業、業務ゾーンは新しい都市拠点の中心部にふさわしい商業、業務機能集積地区、黄色の沿道商業、業務ゾーンは幹線沿いの利点を生かした商業、業務、生活支援機能地区、緑色は都市居住ゾーンで、新駅など交通結節点への近隣性を生かした都市型住宅ということであります。これを念頭に入れていただき、裏面の白黒の図面を答弁の折には見ていただきたいと思います。
現在の進捗状況をお伺いをいたします。
新たな都市拠点としての基盤整備は、どの程度進んでいますか。整備の状況を具体的にお答えください。また、東静岡駅周辺整備の目玉でもあります東静岡南北幹線道路は、平成19年度いよいよ着工となりました。JR東海道線と東海道新幹線を上空でまたぎ、将来の重要な幹線道路の1つとなる、東静岡南北幹線の現状と平成20年度の工事予定についてはどのようになっていますか、お答えください。
駅南地区が主ではありますが、東静岡駅周辺において、民間業者による高層マンションの建設がラッシュであります。用途地域は、商業地域や近隣商業地域でありますので理解はできますが、地域町内会、または連合町内会からは、東静岡駅にふさわしい商業集積を期待し、町並みが形成されることを切望しております。
そこでお伺いをいたしますが、東静岡駅周辺の住民より、この地区に生活に結びついた商業店舗などがあれば、日常生活もとてもよくなると話を聞いていますが、市としてはそのような要望にはどのように対応していきますか、お答えください。
少し話が変わりますが、平成20年4月にはいよいよ県立静岡工業高校と清水工業高校が統合され、新設の科学技術高校が長沼地区においてスタートいたします。バンダイ新工場も新設から2年がたち、見学者もすこぶる多いとよい評判をお聞きします。国道1号の北側付近も人の流れがふえていくことは確実であります。また、車の通行も道路がよくなりふえつつあるのではないかと思います。東静岡地区や東静岡駅周辺地区のまちづくりには、交通の結節点でもある静岡鉄道の長沼駅についても、同時に視野に入れて検討していくことが重要であり、できることならば、静岡鉄道の高架化が必要ではないかと考えます。
そこでお伺いをいたしますが、静岡鉄道の高架化については、どのような検討を行ってきましたか。その内容についてと考え方をお答えください。
次に、大きな2点目、庵原地区消防組合の解散についてであります。
今年度、静岡市静岡消防団と蒲原地区消防団を含めた静岡市清水消防団が統一され、由比町の消防団についても統合が決定しており、実員2,869名の団員で、65こ分団での構成になるとされています。
取りまとめを行う団本部の大変な御苦労が想像されますが、ぜひとも今後も地域のリーダーとして、また静岡市の最大のボランティア団体として活躍してほしいと願ってやみません。
消防団に関しては、組織としての統一が図られるわけでありますが、平成20年11月1日の由比町との合併を控えて、庵原郡の3つの一部事務組合については、どのようになっていくのかについてお伺いしていきたいと思います。
我が自由民主党静岡市議会議員団では、2月26日に共立蒲原総合病院など、由比町の主要施設の視察を行ったところであります。その際、由比町議との意見交換会の中でも、一部事務組合については、心配をしているとの意見が出されました。そこで、今回は庵原地区消防組合に絞って対応をお聞きしたいと思います。
合併協定書の中では、合併の日の前日をもって解散するものとし、由比町の区域における当該組合が処理している事務を、静岡市に引き継ぐとしています。また、解散後の庵原地区消防組合の財産及び職員の取り扱いについては、関係市町が別途協議して定めることになっています。
現在、庵原地区消防組合には、本部を含めた庵原消防署と富士川分署が存在しており、事務としては主に火災に関する予防、消火活動と救急に関すること、そして、その中には駿河湾区域での水災救助も含まれております。
静岡市としては、当然庵原消防署を庵原地区の活動拠点とされると思いますが、庵原消防署の位置づけは現状の消防署となるのか。また、分署となるのか。そして、水災救助は欠かすことができないと考えますが、事務分掌はどのようになるのかなど、現在のところ当局からは示されていません。
そこでお伺いをいたしますが、庵原消防署の消防体制はどのようになるのでしょうか、お答えください。
財産の分け方については、現在のところ、国勢調査人口比率での負担割合は静岡市が32.7%で、由比町が24.45%で、合わせますと約57%ですので、この数値が基本になると思いますが、とはいえ、すべてがこの割合で富士市と話し合いがつくとは思いませんし、地域事情や人員問題ということを考慮すれば、簡単に割り切れる話でもないかと考えます。
このような状況の中、平成20年度当初予算には、既に負担金として32%分の2,772万円と、退職金清算金として、同じく32%分の3,995万円の予算が計上され、発行した地方債については既に清算が決定しているところであります。今後は富士市との市境を基本に財産の分割についてを話し合われると思いますが、そこでお伺いをいたします。
庵原地区消防組合の財産にはどのようなものがあり、どのように分割をしていきますか、お答えください。
最後に、職員の振り分け方法についてであります。
先ほども申し上げましたとおり、水災の特徴である潜水士については、静岡市に来てほしいと思います。また、消防吏員は愛と勇気を持った技術職であり、新人が配置されて、次の日から能力を発揮できるというものではありませんので、優秀で厳しい鍛錬を積んだ職員が庵原地区消防から静岡消防に来ていただきたいと思います。現在、庵原地区消防組合には69名の消防吏員が在職しています。これを57%の分担率で計算すれば、静岡市に組み込まれる職員数は39名か40名ほどになりますが、人の気持ちもありますので、静岡市か富士市かどちらに行くかは単純に判断できないところがあるのではないかと考えます。異動の希望をとることや配置の調整については、非常に敏感にならなくてはいけないところであると推察しますが、消防力は人員がそのほとんどであると考えますので、あえてお伺いをいたします。
職員の振り分け方法につきましては、職員を本市と富士市とでどのように振り分けをしていきますか、お答えください。
多少時間がありますので、裏面の白い資料なんですが、グランシップがある場所はもう皆さん御存じのとおりで、その隣の駐車場の場所が県有地になります。そして、細かく区切ってあるところが、住居が主になっている区画整理をやっている場所、そして、御存じのとおり、NTTとジーンズショップオサダがあるのが市有地、残りが2.5ヘクタールという形になります。そして、スーパーブロックと言われている箇所が、市有地の隣の北側のこちらの2区画、こちらがスーパーブロックと言われる民間の開発をされるところで、今回の議会の答弁でもありました救急センター等の検討がされているということであります。
また、南北道路というのは鉄道をはさんだ、こちらの部分ですね。この橋、橋梁になります。そして、この道路の先が昨日、沢入議員に御答弁がありましたトンネルをくぐっての北側へ通る道路というような形の計画になるという話はいただきましたが、ぜひいい御答弁を御期待して、1回目の質問とさせていただきます。

◯都市局長(金井宣雄君) 東静岡駅周辺整備につきましての5点の御質問にお答えいたします。
まず、1点目でございますが、東静岡を具体的にどのようなまちにしたいのかとの御質問でございます。
東静岡地区では、新都市拠点形成のために交通結節点である東静岡駅を中心として、核施設の導入を図る街区、商業、業務系施設の整備を図る街区、及び住居系の立地を図る街区を計画的に配置し、それぞれの特性を生かしたまちづくりを進めております。
核施設地区では、平成10年にグランシップが開館し、大規模な国際会議や文化芸術イベントなどがたびたび開催されており、地区の先導的役割を果たしております。
商業、業務系の地区では、土地の高度利用による共同化事業を提案しており、都市居住地区では住民みずからまちづくりのルールをつくり、よりよい住環境の形成を目指しております。
今後も東静岡地区の基本理念に基づき、まちづくりを進めてまいります。
続きまして、東静岡の現状はどうなっているのか、整備の状況を教えてほしいとのお尋ねでございます。
東静岡駅周辺土地区画整理事業の整備状況でございますが、曲金地区につきましては、都市居住地区はすべて整備が完了し、池田、柚木、長沼地区は現在整備中であります。
進捗率は、平成19年度末において事業費ベースで70%、建物移転は82%、公共施設として道路整備は55%で、公園整備は計画されている3カ所のうち、曲金地区の2号公園が平成19年度に完成する予定であります。
続きまして、東静岡南北幹線の現状と平成20年度の予定はとのお尋ねでございますが、東静岡南北幹線は、国道1号と南幹線を結ぶ延長540メートル、そのうち橋梁部分は183メートルで、道路幅員は30メートルから40メートル、橋梁部分は24.5メートルでございます。平成19年度は橋梁下部工工事を発注し、平成20年度は橋梁けた製作工の発注と電気支障移転工事、橋脚工事に着手する予定であります。
地区住民はこの地区に商店を希望しているが、市としてその要望にどう対応していくのかとのお尋ねでございます。
この地区では、現在基盤整備が進むにつれて、居住人口が増加しておりますが、整備途中のため、土地利用などが十分図られておらず、商店などが少ない状況であります。
今後、事業進捗に伴い、土地利用方針に基づいた商業施設や業務施設の進出が期待されるものと考えております。
5点目でございますが、静岡鉄道の高架化についてどのような検討をしてきたのか、その内容と考え方はどのようかとの御質問でございます。
静岡鉄道の高架化につきましては、平成8年度に静岡鉄道沿線市街地再整備方策検討調査の中で、古庄駅付近から新静岡センターまでの間の連続立体交差化と都市計画道路下大谷線の長沼第7踏切部分の立体交差化などの検討を行いました。その結果、立体交差化に伴う事業費が多額であることや、沿線での開発計画がないこと、また、地域高規格道路である静岡南北道路整備が構想段階であることなどの理由から、高架化の方針を示すまでには至りませんでした。
その後、10年余を経ておりますが、高架化につきましては、沿線を取り巻く環境に大きな変化が見られない状況と認識しております。
以上でございます。

◯消防防災局長(岡村一博君) 庵原地区消防組合の解散に関連する3点の御質問にお答えします。
まず第1点、現在の庵原地区の消防体制はどうなのかということですが、11月1日の合併をもって現庵原消防署は静岡市消防防災局の所管となります。
合併後の清水区蒲原及び由比町を管轄する消防施設として、同地域の現在の消防力を低下させることのないような消防体制を維持してまいりたいと考えております。
2点目、財産の関係、どのようなものがあり、どう分割するのかでございますが、分割する組合財産は消防施設の土地、建物などの不動産、消防自動車、備品などの動産のほか、起債の償還金、職員の退職手当組合清算金などがありますが、これらの組合財産の分割については、組合運営費の負担比率を基準として、1市2町により今後具体的に協議して決定していくこととしております。
3点目、職員の振り分けでありますが、職員の振り分けにつきましては、組合運営費の負担比率、現在の人員配置状況、業務の負担区分などをもとに、総務局を交え富士市消防本部と協議の上、決定していきたいと考えております。
以上でございます。
〔20番佐地茂人君登壇〕
◯20番(佐地茂人君) 御答弁をいただきありがとうございました。
2回目の質問に入ります。
東静岡地区の、いわゆるスーパーブロックと開発整備の方向や周辺の状況について、もうちょい詳しく聞きたかった部分もあるんですけれども、概要としてはよくわかりました。ありがとうございます。
民間の力ばかりに期待しても、また何でも公共が前面に出ても、うまくはいかないと思います。そういう中で、グランシップをより生かすためにも、市や県が保有する核施設地区のあり方が、今後非常に重要となってまいります。
市有地に静清合併時の新市建設計画に掲載されておりました新庁舎及び危機管理センターの建設は、平成16年に新庁舎検討委員会の中間報告を受け、指定都市としての基盤や財政的裏づけが固まってからという理由により、いわゆる凍結状態となっております。新庁舎をどうするかについては、そろそろ決着を図らなければならない時期を迎えているかとも思います。それにしても、更地のままにしておくよりも有効に活用していただきたいと思います。
一方、南側の県有地については、最近県が工事を始めたようであります。そこで、お伺いをいたしますが、北側の市有地については、現在どのように利用されていますか。また、県有地の現況につきましては、どのようでありますか、お答えください。
次に、東静岡地区の開発について、それをリードするような核となる機能をどのように考えていくかが重要になってまいります。私は、現在の東静岡駅を多くの学生が利用していること、周辺には専門学校やことし4月には県立科学技術高校の開設、また、静岡大学や県立静岡大学に近い駅であること、県立草薙総合運動場の改築や護国神社の存在など、周辺には良好な環境が整っていることなどを勘案して、若者が集い、行き交うようなまちになることがふさわしいのではないかと考えます。そのために、ふさわしい開発が必要であります。
市有地である多目的アリーナゾーンの活用は、静岡の顔であります城下町と、清水の顔であります港町に並び、若者のまち、もしくは学生都市として形成されていくというのはいかがでしょうか。このようなときに、私のハートをがっちりとつかんだ提案が、去る2月1日の職員研修成果発表会でありました。
それは、東静岡地区を大学都市として位置づけ、2.5ヘクタールの市有地に医科大学を誘致するものであります。若手の市職員もなかなかやるなと感じました。彼らは、市役所新庁舎建設以外の新たな選択肢を探ることを前提に、市民の理解が得られることと、将来にわたり市の財政負担とならないことを観点に、約100名の身近な仲間からのアンケートを集積、分析し、本市振興発展に必要と認められるものを4つ挙げました。
ちなみに、その中には、今回の質問で取り上げた救急医療防災施設も含まれております。彼らは代替施設が現在ないことと市民ニーズ、そして将来に財政的負担がないことから、4つの中から医科大学誘致に決定をしました。
そして、静岡県と静岡市の医師不足の現状を分析し、指定都市の中で、さいたま市、堺市、静岡市に医科大が設置されていないこと、人口10万人当たりの医師数が指定都市の平均242人を大きく下回り、かつ全国平均の206人をも下回る本市は、平均以下の190人であることなどを調査しました。そして、医科大学を静岡県にふやすことは、県内医師数増加につながる施策であることを分析したのであります。また、医科大学の実現性については、文献及びインターネットにより新設の可能性のある大学を調査、東京6大学にも医学部は2校のみであり、早稲田、明治、同志社、関西大学などが興味があることなどを調べました。用地使用形態や補助金についても、最近の新設大学の状況を調べ、土地を貸して大学側が建設し、運営費の補助についてはほとんどがしていないことを明らかにしました。
また、2.5ヘクタールという大学を設置するにはかなり狭い敷地に対しては、容積率500%により、2,000人規模であれば他の離れた敷地などを活用していけば十分対応が可能なこと、附属病院の必置規制については、市立2病院で特区申請によりカバーできること、他の関係機関との連携については、県立大薬学部との連携や、先進医師も臨床教授に併任するなど、協定を締結することなどを提案し、さらに、卒業生を静岡市に定着させるための工夫についても提案しております。

◯副議長(近藤光男君) 質問はあと1分で終了してください。

◯20番(佐地茂人君)(続) 私の静岡中部100万都市圏での医科大学の設置の夢に大いに参考になりました。もちろん、この提案は市の公的な方針ではありませんし、医科大学の新設に対し、国がなかなか許可を出さないことや、今後の人口減少時代、また、医療制度改革の行方など、大局的には判断しかねる等、さまざまな課題があるかと思いますが、課題を1つずつ丁寧に専門の事業課でクリアしていくことができれば実現できるのではないかと思います。
そこでお伺いをいたしますが、私はこの提案が非常によい提案であると考えますが、この提案についてはどのように考えますか、お答えください。
以上で2回目を終了します。

◯都市局長(金井宣雄君) お答えいたします。
北側の市有地は現在どのように利用されているか。また、県有地の現況はどうかという御質問でございます。
北側の市有地につきましては、現在暫定的な活用としまして、公共的イベントや駐車場として貸し出しております。
今後も、本格的整備までは引き続き貸し出しをしていく予定であります。
また、県有地でございますが、平成19年度から20年度にかけまして、曲金北遺跡の発掘調査を実施している状況でございます。
以上でございます。

◯政策統括官(鈴木 孝君) 市の職員の総合能力育成研修におきまして、東静岡駅北側の市有地への医科大学の誘致が提案されており、よい提案だと思うが、この提案についてどう考えるかとの御質問にお答えをいたします。
市職員による医科大学誘致の提案は、職員の政策形成能力の向上を高める研修の一環として行われたものでありまして、実現方策など具体にわたって公的な精査がなされたものではありません。
仮に、市としてこれを検討するに当たりましては、医科大学が東静岡都心に集積すべき機能として適当であるか。また、国の財政危機の中で、新設の医科大学や医学部が認可されていない状況にありまして、事業主体が確保できるか等の基礎的な考察をまずは行う必要があります。
また、この市有地につきましては、静清合併の建設計画において、新庁舎及び危機管理センターの建設地として位置づけられております。
合併後に、この問題について具体化するため、学識経験者や市民公募委員により構成された新庁舎検討委員会を設置し審議してきましたが、委員会からは、新庁舎等については指定都市としての基盤や財政的基盤が固まった時点で、本市にふさわしいものをつくるための検討をする。それまでの間は、既存の施設を有効利用するとの答申が示され、本市としても、それを了として現在に至っているところであります。
しかしながら、さきに望月厚司議員の御質問にお答えしましたように、この地区の基本的な理念に基づき、核施設地区等の土地利用につきまして、総合的な開発コンセプトを県や民間などの関係者が一体となって考えていく時期を迎えておりますので、今後庁舎問題を含め、総合的な観点からこの地区の開発について検討を進めていくことになるものと考えております。
以上でございます。
〔20番佐地茂人君登壇〕

◯20番(佐地茂人君) 意見要望を申し上げます。
まず、東静岡駅地区整備についてでありますが、2.5ヘクタールの市有地については、そのあり方について、そろそろ活発で自由な議論を行う時期を迎えているのではないかと思います。
次に、庵原地区消防組合の廃止についてでありますが、新市の消防体制に支障がないように万全を期して対応していただきたいとお願いいたします。
以上、ありがとうございました。