平成22年6月定例会(第4日目)

2010年6月28日

質問内容

新規学卒者の就職についてと静岡ホビーフェアについて

◯27番(佐地茂人君) それでは、通告に従いまして総括質問をさせていただきます。
今回は、新規学卒者の就職についてと静岡ホビーフェアについて、大きく2点の質問を行います。
初めに、市内の就職状況と対策について質問します。
前回の総括質問で、寺尾議員から同様の質問をされましたので、二番せんじになるだけかもしれませんが、それにしましても昨年から現在に至るまで、若者で特に新規学卒者の就職についての問い合わせが非常に多いという状況は、私だけではないと思います。
長引く景気の低迷などにより、新卒者の就職状況は全国的に見ても厳しいものがあります。若年者層が就職しにくい社会は、不健全であると言わざるを得ませんし、何よりも社会資源の浪費であります。教育の成果が社会の場で活用されないことや、福祉や医療制度の担い手にもなれず、本人にとってもキャリアを積む機会が失われるなどであります。
ここ数年、オーバードクターという言葉を耳にします。ODとは、博士課程修了後も定職につけない人のことで、博士の学位を取得できたとしても今の不景気で就職できる保証がない昨今の大学院事情で、高学歴のワーキングプアとも呼ばれています。
せっかく大学院や大学を卒業したにもかかわらず就職がない、大学を卒業し1年間の就職浪人をすれば、現役時代よりもさらに立場は悪くなり、昨年以上に厳しい現実でそれを防ごうと1年間多く大学に在学する人や、大学を卒業しさらに看護専門学校等の専門学校などで資格を取り、就職活動に励む人などもふえ、年々就職が遠のき、気がつけば20代後半や30歳を越えるような状況で、おれの人生はこんなはずではなかったとか、親からは、せっかく大枚をはたいて大学まで行かせたのにという話は、今ではごく当たり前のことになりつつあると感じております。そして、精神を病んでしまったり、自殺を選んでしまうということも現在の社会問題ではないでしょうか。
加えて、ここ数年間では、高校生の就職状況もかなり厳しくなってきているという話であります。基本、高校卒業の新規学卒者は、100%の就職率が望むべき状況でありますが、それはかなわず、私たちの時代は就職の冬の時代と言われましたが、現在は自分たちの高校時代よりさらに厳しい中で若者たちは戦っているのであります。
このような状況を対岸の火事としてとらえるのではなく、自分の家庭内での問題のように肌で感じ、状況を的確に把握し、市内の就職を求めている若者一人一人を就職に結びつけ、確実に就職率を上げていくためには、国・県・市が一体となって取り組むことはもちろんでありますが、地域に密着する市町村の役割が重要であると考えます。
そこで、市内新規学卒者の就職状況をどの程度理解されているのかお伺いしたいと思います。
まず、静岡労働局職業安定部の資料によりますと、静岡県内の平成22年3月高校卒業者の就職紹介状況は、4月末現在では、就職希望者数は6,101人、求人数は7,429人で、求人倍率は1.22倍でありますが、実際の就職者数は5,909人で、就職率は96.9%、未就職者数は192人であります。昨年の就職率は99.3%であったので、2.4ポイントの下落。
そこで、お伺いをいたしますが、市内における最近の新規高校卒業者の就職状況はどのようになっていますか、お答えください。
次に、厚生労働省及び文部科学省が公表している抽出調査である大学等卒業予定者の就職状況調査によりますと、大学生の就職内定状況は91.8%で、前年を3.9ポイント下回っています。
県内に目を向けてみると、実際には就職できず、県外から静岡へUターンされた学生がかなりいると思いますし、昨年就職できなかった人がことしもあぶれているということを考えれば、間違いなくそれよりもかなり悪いはずであります。
そこで、お伺いをいたしますが、県内における最近の新規大学卒業者の就職状況はどのようになっていますか、お答えください。
さて、新規学卒者の就職に関しては、学校との連携を密にすることが大切であります。また、重要なことは、市内における実際に就職をされなかった人の状況をしっかりと把握し、学校を離れた後、その後のケア対策により一人一人の就職を確実にしていくことが求められてくると思います。そのため卒業後の追跡においても、市内の高校、大学との情報交換や連携がかなり重要であり、その上で状況をしっかりと把握し、的確な支援策が求められるのではないかと考えます。
そこで、お伺いをいたしますが、現在の市内の高校、大学に対する支援は、どのようになっていますか、お答えください。
新規学卒者について、障害者への就職についてもお伺いをいたします。
静岡県では、障害者の仕事と企業の橋渡しとして、障害者働く幸せ創出センターを、5月21日、5風来館にて立ち上げました。障害者の賃金水準の向上が具体的な目標でありますが、仕事を探すことや作業所や企業での障害者の就労支援についても、支援する体制を強化する目的であると理解しております。
経済状況が厳しいほど障害者の働く環境はさらに厳しくなるとは思いますが、期待もしているところであります。
障害者においては、大きく肢体不自由と知的に分けられますが、最近の大抵の子供は、中学校を卒業後、高校へ進学し、その後作業所へ行く者と施設に行く者、そして企業へ就職できる者と家庭などで生活する者に大きく分かれると思います。障害の程度によりますので一概には言えませんが、保護者の立場からすると、何とか日中は作業所や会社へ働きに出て、社会で貢献してもらいたいということが願いではないかと思います。
そこで、お伺いをいたしますが、最近の特別支援学校の新規卒業者の進路状況はどのようになっていますか。また、彼ら新規卒業者に対して、どのような就労支援を行っていますか、お答えください。
次に、大きな2点目である静岡ホビーフェアについて質問いたします。
JR静岡駅の新幹線ホームには、「模型の世界首都静岡」という広告看板が設置されています。私は、これを見るたびにうれしい気持ちでいっぱいになるのであります。しかし、このような感覚は、ツインメッセで行われるホビーショーに足を運ぶような熱心なホビーファンで、特定の人たちの間でしか共有できないものではないかとも思っております。
ホビーショーは早いもので、次回50回目を迎えることになりますので、次回については例年以上に期待しているところであります。
そして、このたび小嶋市長の英断で、市費を投じて静岡ホビーフェアが開催されることになりました。この開催は一部のマニアだけでなく、日本全国に、いや世界に模型の世界首都静岡を発信できる重要なイベントになるものと、私は確信しております。
このイベント、多少のお金がかかっても何が何でも成功していただきたい、いや成功させなければならないと思っております。
このイベントを通して、一般の市民の皆さんや市外の方々に静岡市は模型のまちであるという実感を持っていただきたいのであります。それには、このイベントについてのPR活動を徹底的に、かつ工夫して行うことが重要であると思います。
今回の東静岡駅北口の特設会場では、本市のシティプロモーションを展開するためのステージを設営し、季節ごとの市主催の各イベントとのコラボレーションや期間中本市のPRをするために各種イベントを展開していくこととされております。
ステージでは、地場産業の紹介や観光PR、また、オープニングセレモニー等を開催する予定であると伺っておりますが、ぜひともホビーの関心を高める企画等も検討してほしいと思います。
私の質問を聞いている皆さんの多くは、ホビーの世界のマニアックなところは御存じないと思いますので、二、三の事例を御紹介したいと思います。
私の知り合いが大越友恵さんって知っているかと尋ねてきました。私は知りませんでしたので、インターネットで調べたところ、彼女はモデラーの中ではかなりの有名人で、プラモデル関係の仕事をしており、プラモデルの製作からホビー関係のコラム、プラモデルの魅力を伝える出版物やテレビやラジオでもプラモをつくる魅力を宣伝しているホビーライターで、プロモデラーという人物だとわかりました。
最近では、ことし5月15日に開催しました第49回静岡ホビーショーのモデラーズクラブ展示会にて、女性だけのモデラーズクラブ、MOKEJO─模型と女性を合わせた言葉ですが─に一員として参加し、作品を展示していただきました。
また、インターネットによれば、昨日まで本市の旅館に2泊3日で滞在し、模型製作ワークショップINSHIZUOKA2010と題し、のんびりとホビー仲間とプラモつくりを楽しむ企画を開催していただいたようであります。また、7月10日と11日にかけて、明石市にて開催される明石プラモデル甲子園には、審査員として招待され、講演会を開催する予定であるとのことであります。
また、さらに私の知り合いから、旭堂南半球という人を知っているかと日経新聞の切り抜きをファクスしていただきました。南半球さんは、講談師であります。講談とは一般的に歴史上の事件やエピソードをわかりやすく、おもしろく語る話芸でありますが、彼は趣味の機動戦士ガンダムを講談に活用し、若いガンダムファンや女性に人気があるようであります。大阪、東京を中心に各地でガンダム講談を開催し、若者が講談に興味を持つようになってきているという効果もあるようであります。
また、ある方からのメールで、プラモデルの魅力は、普段実際に見たことのない実写のかわりにプラモデルを作成し、夢をはせる。静岡には全日本ジムカーナ選手権Dクラスの5年連続チャンピオンである小林キュウテン選手がいる。メール配信者は小林選手と親しい友人で、ちなみに小林選手は、静岡市職員でもあります。
このように、ホビーのマニアにとって神様のような存在の人々が静岡ホビーフェアのPRに一役買ってくれたらどんなにすばらしいことかと私は思いました。
そこで、お伺いをいたします。静岡ホビーフェアを盛り上げるための戦略の一つとして、市PRステージの活用をどのように考えていますか、お答えください。
模型の世界首都静岡ホビーフェアの会場レイアウトについては明らかになり、全体構成としてはミュージアムエリアが目玉の一つであります。プラモデルのルーツ等貴重な資料と、市内模型メーカー各社の協力により、魅力あるプラモデル作品を展示、紹介するホビーミュージアムということでありますが、メーカー各社のオフィシャルグッズも販売するということでありますので、その具体的な中身について期待しているところであります。
そこで、お伺いをいたしますが、ミュージアム施設の概要についてはどのようになっていますか、お答えください。
もう一つの目玉は、何といっても昨年お台場に設置され話題になりましたREAL GRADE1/1RX78-2ガンダムであります。全長18メートルの実物大ガンダムが静岡の大地に立つことは、本当にバンダイさんが静岡に工場を置いてくれてよかったと感謝しておりますし、ガンプラ30周年も静岡市にとってもありがたいタイミングでありました。
このガンダムエリアと呼ばれる区域は、中心にリアルガンダムジオラマを形成し、ガンプラ30周年オフィシャルショップとガンプラ30周年オフィシャル飲食ブースが設置される予定であります。
RG1/1ガンダムプロジェクトによれば、等身大ガンダムの展示期間中のある時期には、台座に上がり、ガンダムを実際にさわることのできるタッチアンドウォークが実施されることや、今回の等身大ガンダムは、ガンプラ仕様ということで、ビームサーベルや夜間のライトアップについても工夫がされるとのことであります。
また、Tシャツを初めオリジナルグッズも充実し、ガンプラではHGガンダムG30th東静岡仕様(仮称)というここでしか手に入らないプラモも期待できそうであります。
そこで、お伺いをいたしますが、ガンダムエリアの概要についてはどのようになっていますか、お答えください。
話が変わりますが、ここにいる皆さんが少しでも機動戦士ガンダムの人気の理由を御理解していただき、興味を持ってもらいたいこと、そして、今回の等身大ガンダムが静岡に立つことのうれしさを共感していただきたいので、私なりに少しガンダムの入り口の話をさせていただきたいのでありますが、ガンダムの世界は、まずファーストガンダムの世界からなんですが、時代設定、世界観がしっかりしております。近未来人口90億人を突破した人類は、地球の保全と深刻な人口問題を解消すべく、宇宙空間にスペースコロニーと呼ばれる巨大宇宙ステーションの建設を始めます。人類はコロニーで移民を始めた年を宇宙世紀元年とし、移民は地球に土地を持たぬ貧困層から半ば強制的に行われ、人々はそこで子を産み育てています。コロニーは一気に100万単位の人が暮らせて、約40基ごとに7つの集団をつくり、それぞれをサイド1からサイド7と名付けました。宇宙移民の開始から50年後、総人口は110億人を突破し、そのうち90億人がコロニー市民となっていました。コロニーには自治権がなく、地球の連邦政府が行政を握っており、産業政策、貿易条件などはすべて地球側が握って有利になるように定められていました。
その結果、特権階級や大地主など富める者は、地球に残り、移民組との貧富の差が拡大してきました。当然に、宇宙移民者の中からは自治権を求める運動がわき起こり、地球から最も遠い場所に位置している月の裏側のサイド3から地球と対等な関係を築くためには国家として独立するしかないと考え、サイド3の民衆から圧倒的な支持を受け、宇宙世紀0058年、ジオン共和国が建国した。
そして、初代首相に公選されたジオン・ダイクンが武力闘争を否定し、あくまでも外交によって連邦政府に共和国を承認させ、自治権の確立のため外交活動を行いました。
ところが、地球連邦政府は独立宣言を完全に無視し、経済圧力をかけております。このようなところから10年後、穏健路線をとるダイクン派と、強硬路線をとるデギン・ザビ派が対立し、ダイクンが暗殺され、そして、その後長男のギレン・ザビが公国の実質的な指導者となり、そして、宇宙世紀0079、ジオン公国は地球連邦政府に宣戦布告し、独立戦争に突入するというところから始まる人間ドラマがガンダムの世界観であり、その後のストーリー、人物、キャラ、そしてモビルスーツと言われるロボットの精密さが大人にも子供にも、最近では女性にも受けて、今では世界的なアニメとして確立したのであります。
ただ単にロボットということで人気があるのではないということを皆さんにも少しでも御理解していただきたい、また、このようなガンダムの世界を少しでも知っていただくことで、実物大ガンダムを見に来る人たちとも共感できればなと思いますし、静岡ホビーフェアの大成功につながるのではないかと思うのです。
そこで、当局にお尋ねします。ガンダムの魅力等については、どのように認識をしていますか、お答えください。
次に、集客についてであります。広報活動が有効に機能すれば人を呼び、静岡ホビーフェアの開催は、シティプロモーションの効果が莫大になると思います。静岡市イコールプラモデル、模型という共通の認識が市民と市外の人たちに生まれることを願っています。そのためには、目標数値である90万人は当然のこと、100万人を超えるための仕掛けが必要であると思います。
富士山静岡空港を活用した取り組みや、民間業者やコンベンションビューロー、観光協会との連携、東京事務所の活用、また市内のホテルや公共交通との話し合いも必要ではないでしょうか。加えてイベント会場周辺の案内板の設置やイベント会場内のミュージアム施設の利用者の増加対策も重要であると考えます。
そこで、お伺いをいたしますが、集客目標90万人を実現するための取り組みとしてどのようなことを考えておりますか、お答えください。
3月19日には、小嶋市長が都内でガンプラ30周年プロジェクトの発表会に立ち会いました。今回の静岡ホビーフェア開催によって、指定都市静岡は初めてといってよい全国ブランドとなるイベントを打つことになります。この絶好の機会をとらえて、シティプロモーションを行い、宣伝し集客していくことをするべきであります。考えられる広報活動はできる限り行うべきではないでしょうか。
そこで、お伺いをいたしますが、全国に向けた広報宣伝活動については、どのような取り組みを考えていますか、お答えください。
静岡ホビーフェアについて、最後の質問であります。
1980年7月に1/144ガンダムのプラモデルが300円で発売されました。あの当時はまだ足首が動かないガンプラでありました。当時爆発的な人気で、日曜日の朝の6時30分ごろから松坂屋や西武に並んで買った記憶を覚えております。列の後方になると人気のないモビルスーツしか手に入らず、初めて買ったガンプラはたしかアッガイでした。なぜあんなに夢中になったのか、今にして思えば、お小遣いで手に入る価格で、自分でつくることができ、動かして遊ぶことができ、友達と話題が切れることがなかった、そして、いつかは本物のガンダムができればいいなと夢を持っておりました。
小学生のころに人気のあるガンプラを買えなかったことで、中学生になり欲求が爆発して買いだめしたことも覚えております。まんまとバンダイさんにしてやられたなと今では思いますが。
また、バンダイさんの新工場の初代工場長が、1/1ガンダムをつくりたいと言って本当につくってしまったことにはびっくりしました。
今、我が家の男子はようやく300円のガンプラをつくれるようになりましたが、色が塗れていないことが不満のようであります。早く、1/1等身大ガンダムを目の前で見せてあげたいと思っております。そして、本物のガンダムをつくる気になってくれないかとも思います。
将来、日本の格段の技術成長により本物のガンダムができないだろうか、私にはつくることができませんので、将来の希望を子供たちに託したいと思います。ぜひとも夢大きく育ってほしいという願いも込めて、多くの小学生に来場してほしいと思います。
そこで、お伺いをいたします。将来の担い手となる小学生に来場してもらうためにどのような取り組みを行っていきますか、お答えください。
以上で、1回目の質問を終了します。

◯経済局長(鈴木 孝君) 初めに、新規学卒者の就職状況についてお答えをいたします。
平成22年3月に市内の高校を卒業した者の就職状況は、22年4月末現在、ハローワーク静岡管内においては、就職希望者709人、就職内定者664人、未就職者45人で、内定率は93.7%、前年同期と比較いたしまして、5.3ポイント下回っております。
また、ハローワーク清水管内におきましては、就職希望者178人、就職内定者173人、未就職者5人で、内定率は97.2%、前年同期と比較いたしますと、1.7ポイント下回っております。
22年3月、県内の大学を卒業した者の就職状況についてでありますが、静岡労働局によりますれば、22年3月末現在、就職希望者5,690人、就職内定者5,073人、未就職者617人、内定率は89.2%でありまして、前年同期を5.6ポイント下回っております。
次に、高校、大学に対する市の支援についてであります。
高校に対する市の支援は、ハローワーク静岡、清水と共同して、就職指導担当教諭33校と企業144社の採用担当者の参加のもと、年1回求人説明会や意見、情報を交換する高校卒業者採用のための交流事業などを開催しております。
また、大学に対する支援といたしましては、新卒者の円滑な地元企業への就職に結びつけるため、ハローワーク静岡、清水、静岡商工会議所と共同で、市内事業者約60社の採用担当者と、県内外の大学、短大、専修学校の約60校の就職指導者との交流会であります地域産業・大学等交流会を開催しているところでございます。
次に、特別支援学校の新規卒業者の進路状況と就労支援についてであります。
県教育委員会によりますと、県内の高等部のある特別支援学校は25校ありまして、22年3月の卒業生は477名で、その内訳は、大学・能力開発校等へ進んだ者が39名、就職が136名、施設への入所が275名、その他在宅などが27名となっております。
広く障害者への就労支援につきましては、ハローワークと共同で特別支援学校の卒業予定者や、卒業者も対象としまして、就職面接会を開催しております。このほか障害者などを雇用した事業主に奨励金を交付する、高齢者・障害者等雇用奨励金事業を実施しております。
続きまして、静岡ホビーフェアに関する7点の御質問にお答えをいたします。
まず、ホビーフェアを盛り上げるためのステージ活用についてであります。
静岡ホビーフェアは、ミュージアムエリア、市PRエリア、ガンダムエリア、フードエリアの4つのエリアで構成されております。このうち市PRエリアでは、このイベントと本市の地域資源との相乗効果を図るため、大道芸ワールドカップや清水みなと祭りなど季節ごとに行われる市の主催の各イベントとのコラボレーションや、本市をPRするために期間を通じまして、各種イベントを順次展開してまいります。また、本市の観光などを紹介するブースも設置することとしております。
一方、90万人という多くの来場者をこの機会に市内の他の観光地やイベントへ誘導するよう、各種団体や関係局と組織的な連携を図っていくことといたしております。
2点目のホビーミュージアムの概要についてでございます。
ミュージアムエリアには、模型の世界首都静岡にふさわしい、プラモデルのすべてが集結した魅力あふれるホビーミュージアムを開設いたします。ミュージアムのメイン企画といたしましては、本市の地場産業である木製品から派生したと言われるプラモデルのルーツを、貴重な資料や数々の名作の展示でたどる静岡プラモデル50年史を開催いたします。さらに、市内模型メーカーの御協力による新作や人気作品の展示を行うほか、プレミアムグッズ等の販売も予定しております。
次に、3点目のガンダムエリアの概要についてであります。
ガンダムエリアでは、ガンダム立像を設置するほか、オフィシャルショップ、飲食ブースなどが出店される予定と聞いております。
ガンダム立像は、昨年東京お台場で展示したものと異なり、ビームサーベルを右手に持つなど臨場感あふれる新たな魅力を持った静岡ホビーフェアでしか見られない仕様となります。
続きまして、4点目のガンダムの魅力等についての認識についてであります。
ガンダムは、独特の世界観と卓越したデザインで、日本中はもとより広く海外にもブームを巻き起こし、現在も熱心な愛好家や普遍的な魅力に引かれる子供たちを中心に安定した人気を誇っておりまして、登場から30年以上経た現在まで新旧ファンの心をとらえて離さないキャラクターであると認識しております。
このように、圧倒的な訴求力を持つガンダムに着目し、本市が模型の世界首都であることのPRや、地域振興を図るため、リアルガンダム立像を設置して、静岡ホビーフェアを開催することとしたものであります。
次に、5点目の集客目標90万人の実現に向けた取り組みについてであります。
静岡ホビーフェアの来場者数の獲得に向けた取り組みといたしましては、旅行会社に対する情報提供や、ツアー企画支援などにより国内外からの誘客促進を図るほか、企業・団体等に対しましても、ミュージアム入場券のあっせんなどを進め、来場促進を図っていきたいと考えております。
また、来場された方々に安全かつ快適に過ごしていただき、繰り返し来場していただくためにも、おもてなしの対応についても万全の体制を整備してまいります。
次に、6点目の全国への広報宣伝の取り組みについてであります。
今回のイベントは、本市の都市イメージ、都市ブランドの向上に向けたシティプロモーション施策として大きな効果が見込めるものであると考えております。この機会により多くの人たちにホビーのまち静岡の認知を図るため、広報紙やホームページ、フリーペーパー、新聞紙面での広告を初め、テレビ、ラジオ番組とのコラボレーションによるイベント紹介などを積極的に働きかけてまいります。
さらに、海外に向けては、6月に韓国ソウルで開催されました韓国国際観光展2010で、このホビーフェアのPRを行ったほか、今後フランスのパリで開催されるジャパンエキスポ2010や、東京で開催されます世界旅行博でのPR活動など、積極的な広報宣伝活動を行ってまいりたいと考えております。
最後の7点目、小学生に来場してもらうための取り組みについてであります。
ホビーフェアには、さきに答弁申し上げたとおり、本市地場産業の歴史を総合的に理解していただける展示がございまして、子供たちにとって総合的な学習の時間や社会科の学習などにうってつけの施設であると考えております。また、将来の静岡市におけるものづくりの担い手育成の観点からも、大変有効な施設ではないかと考えております。
これら若い世代の来場促進のため、市内外を問わず、教育関係の団体施設等への来場提案を積極的に進めるとともに、来場時の案内や安全対策などさまざまな角度からの支援を行い、受け入れ体制を整えていくこととしております。
以上でございます。
〔27番佐地茂人君登壇〕
◯27番(佐地茂人君) 御答弁をいただきありがとうございました。
非常に楽しみにしておりますホビーフェアでありますので、とにかく広報活動、宣伝活動をできる限りやっていただきたいと思うし、それから、さまざまな民間の事業者、企業等が関連した形で静岡が潤う形に対して、やはりそのための市費の投入というものも加えて、私は必要だと思っております。でありますので、このイベントがぜひ成功するために、まだこれから1年間ありますので、その場その場で必要なやり取りをぜひ当局で真剣に考えていただきたいというふうに思いますので、よろしく……
〔発言する者あり〕

◯27番(佐地茂人君)(続) そうですよ。おっしゃるとおり、というところだと思います。
ぜひもうやるということで言っていますので、世界的に本当にアピールできる、いいイベントにできるように、みんなで応援していければというふうに思いますので……
〔発言する者あり〕

◯27番(佐地茂人君)(続) そうおっしゃるとおりです、と思います。
それでは、2回目の質問に入りたいと思います。
労働問題については、国・県・市がそれぞれの役割を持って一体的に協力して対応し、問題解決に努めることが最も大切であります。しかしながら、現在の状況を私なりに考えますと、どうも役割分担がされていなく、どこも同じような支援や施策を行っているように感じます。とにかくわかりづらいということが私の感想であります。
国においては、厚労省の職業安定課がその職務を遂行し、市内においては、ハローワークプラザ静岡(葵区)と、ハローワーク静岡(駿河区)、ハローワーク清水(清水区)が窓口となっております。そして、若者就職支援については、ジョブクラブという支援方法の窓口もあります。
静岡県では、雇用推進課が対応し、水の森ビル内にて静岡県就職相談センターが窓口となり、ここにはヤングジョブステーションが就職を目指す若者をサポートしております。
静岡市では、昨年6月30日から国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用し、清水テルサ内に静岡求職者総合支援センターを開設しております。それぞれに求職者の置かれている状況や年代によって、活用方法などに違いがありますが、とにかくわかりづらい、加えて中央会など団体が国などから事業を受託して行っているものもあります。
平成23年3月末卒業予定の学校卒業者に対する就職支援については、既にスタートしており、学卒求人説明会については、6月4日グランシップでとり行われ、さらに6月8日には、県内主要経済関係団体あてに知事と静岡労働局長、県教育長、私学協会長の連名で採用要請を行っております。また、静岡労働局や県が共催で行う合同企業ガイダンスの面接会についても、参加企業を募集しとり行われます。
また、卒業後も就職活動を継続中の未就職者については、国の新卒者体験雇用事業がスタートし、これは訓練期間中の生活費10万円を支給する制度であります。
静岡県では、雇用を生み出し就業機会を創出するための雇用創出プランを民間からアイデア募集することにしました。
このように各事業は進められておりますが、本市においては、どのような支援策が考えられるのでしょうか。また、新規学卒者のうち、未就職者に対しての支援策が重要であると思います。
そこで、お伺いをいたしますが、新規学卒者のうち、未就職者に対してどのように対応をしていますか、お答えください。
先ほども申し上げましたが、静岡労働局や県等との共催により企業ガイダンスは毎年開催しておりますが、そのメンバーを見ると、やはり地元有力企業が中心であります。それ以外の例えばもう少し小さな中小企業を中心とした企業側にも、自分たちの仕事を売り込むことができ、就職したい側も地元で仕事をすることができる幅を広げるための、本市独自のマッチングガイダンスなどはできないでしょうか。
また、浜松市においては、3月より市のホームページにはままつ就職応援サイトを開設し、雇用促進と就労支援の目的で、市内を中心とした事業所の求人情報を無償で提供し始めました。就職希望者にとっては、先ほども話しましたが、とにかくいろいろな窓口があり、わかりづらいと思いますし、市のホームページを見れば、自分の目的の就職サイトへ誘導してもらえば便利ではないでしょうか。
そこで、お伺いをいたします。中小企業との就職面接会などを開催することについては、どのようにお考えですか。また、就職情報に関して市のホームページを活用することについては、どのようにお考えですか、お答えください。
以上で、すべての質問を終わります。

◯経済局長(鈴木 孝君) 初めに、未就職者への対応についての御質問でございますが、静岡労働局や静岡県が中心となって行っている新卒若年者等合同就職説明会や、国が実施している新卒者体験雇用事業や無料の職業訓練などに対しまして、本市といたしましても積極的な広報活動に努めているところでございます。
今後とも未就職者への対応をさらに充実させるため、ハローワーク、静岡県、静岡商工会議所等と共同で組織しております市内の雇用状況や緊急雇用対策事業について意見交換等を行う雇用対策関係機関連絡会議を活用するなど、積極的な対応を図っていきたいと考えております。
続きまして、就職面接会とホームページの活用についてであります。
就職を促進する上で就職希望者と中小企業などの事業所との面接会は、有効な手段と考えておりまして、また、面接会等のホームページへの掲載につきましても、広報媒体の有効な手法と考えられますため、これらの活用について検討を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。